キクザキリュウキンカ(ヒメリュウキンカ) Ficaria verna
土手になった草地に咲いていたキンポウゲ科の花。
近くに植栽されたものらしき花が咲いていることに後から気づいたので、その逸出品のようです。
花径は約4.5cm程度あり、見栄えのする花。
別名がヒメリュウキンカですが、どのへんが「ヒメ」なのかわからない大きさ・・・。
で、調べてみるとこうした大きな花でなく、花径が2,3cmの小型の園芸品などがあり、それらをヒメリュウキンカ(F. verna)とし、この記事のようなものをキクザキリュウキンカ(F. ficariodes)とするというような見解もあるようです。ただ、Ficaria ficariodesと検索してもほとんど出てこないので一般的ではないのかも。
ということでよくわかりませんが、とりあえずタイトルはYlistに従ってキクザキリュウキンカ、別名ヒメリュウキンカ 学名Ficaria vernaとしました。
花弁に光沢があります。
ウマノアシガタやキツネノボタンなどが頭に浮かびましたが、Ylistではシノニムにラナンキュラス属としてRanunculus ficariaとはあるもののFicaria属。
また名前にリュウキンカとつきますが、湿り気のある場所に育つリュウキンカ(Caltha palustris var. nipponica)とも属は違います。
花を後ろから見ると萼片が3枚ありました。
リュウキンカの実物を確認したことがないし、検索してもそういう画像がなかなか出てきませんが、おそらくリュウキンカは花被片(萼片)5枚が普通とのことなので、花の裏側から見てもこのような萼片はないのだろうと思います。
蕾の様子。
葉の様子。ほぼ円形で基部は心形。
葉の表の様子。
葉の裏の様子。両面とも無毛。
葉は株元に集まって付き、花茎がすーっと伸びています。
(追加画像)
(4月下旬、2枚追加)
もうすでに花が無くなっています。
若い果実が出来ていました。
萼片は落ちていて球状の集合果になっています。一つひとつはやや扁平な痩果で熟したらわかりませんが現時点は短毛がみられます。