Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

エゴマ Perilla frutescens var. frutescens

花の写真

以前、庭に生えてきたエゴマらしきもの(シソとの交雑種っぽいもの)の様子をアップしてましたが、道端で「エゴマらしいエゴマ」に出会うことができました。

 

全体像

草丈はあまりありませんでしたが、環境的な影響もあるかと思います。

 

花の様子

花色は白。大きさは庭に生えてきたものより見た目に大きく感じました。

葯の色が白いようです。この辺はよく分かりませんが、エゴマといっても色々あるのかな。

 

花の長さ

花冠は萼内部も想像して6mmくらいはありそう。

萼の長さは4mmちょっとかと思いますが、定規の合わせ方が雑です。

(この写真では苞葉が取れてしまったような跡が残っていますが、たまたま取れてしまったものと思います。)

 

花の幅

幅は4mm。

やはり、庭に生えてきたものより一回り花が大きいようです。

どちらもエゴマの花の大きさの範囲ではあるとは思いますが、庭に生えてきたものはシソ寄りの大きさとも考えられるかも。

 

苞葉の様子1

苞葉の様子2

苞葉は庭に生えてきたものと違い、特に白っぽいものは見られませんでした。

一方、中肋からの反り返り具合はシソほど強くはなく、開いたままのものもあったりで、そういった様子は庭に生えてきたものと似ているようです。

 

葉の様子

葉の質はやや厚ぼったい感じがあり、写真でもそのような感じが出ています。

エゴマの葉が必ず厚ぼったいというわけではなく、薄いものもあるらしいですが、庭に生えてきたものはシソとあまり変わらない感じで、今回のものと比較すると薄い様子でした。

 

鋸歯の様子

葉の縁にはそれほど鋭くはない鋸歯が整然と並んでいます。

庭に生えてきたものはだいぶ荒々しくて乱れた感じでした。

 

葉裏の色

葉の裏はみな紫色を強く帯びているようでした。葉脈は緑色。

このあたりも庭に生えてきたものとは違うようです。

 

葉表の様子1

葉表の様子2

葉表の葉脈上を中心に軟毛が見られます。

 

葉裏の様子

葉裏の葉脈上には長軟毛があります。腺点が見えます。

香りは一瞬少し甘いような感じもあり、あとに独特な香りが残る感じでした。

おそらくそれがエゴマ独特のそれなのかと思うのですが、時間をおいてみると独特な香りだったという以外、具体的にはどんなだったのか忘れてしまいました(笑)

ただ、庭に生えてきたものはアオジソの香りが強いものだったので、香りとしては違うものというのは確かでした。(エゴマの香りについてはケモタイプなどいろいろということなので香りでどうこうというのも難しいようですが。)

 

茎の様子

茎には開出~開出気味の長軟毛が見られました。

庭に生えてきたものはシソに見られるような下向きに曲がった毛が散生でしたが、この点も今回のものはエゴマらしさがあるように思います。

 

萼内に見える分果

中に4分果がある果実期の萼。

 

果実期の萼の大きさ

果実期の萼の長さは9mmか1cm近くあるようです。

この大きさも庭に生えてきたものより少し大きめ。

 

こうしてエゴマらしいエゴマの実物を見てみると、庭に生えてきたものは、花の大きさ、葉裏の色、葉の質感、茎の毛、香りなどから、今回見たものとは違いがありつつもシソともまた違っているので、やはり野生化している間などにシソとの交雑があったものなのかなという感じを受けました。(ということでそちらのタイトルや一部内容を少し変更しました。)

 

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