タンキリマメ Rhynchosia volubilis
公園の植栽樹に絡んでいたマメ科のつる植物。
これまで林などで似た花のトキリマメはよく見かけていたものの、タンキリマメは初めて見ることができました。
すっかりタンキリマメの方は身近にはないんだろうな~と思っていたのでラッキーでしたが、完全に灯台下暗しというかそんな感じの場所に生えていました。
葉腋から出た総状花序に黄色の蝶形花を咲かせます。
花の長さは萼筒を入れて、1cmあるかないか。
よく似たトキリマメと比べると萼筒の腺点は目立たないようです。
また、下側の萼裂片が萼筒より長いのが特徴のようです。昨年のトキリマメの記事で比較してみようと思いましたが、手抜きしていたようでいい写真がなく、比較しようがありませんでした(苦笑)
正面からの花の幅は、7mmくらい。
頂小葉の形は倒卵形で先の方が幅があります。トキリマメは卵形です。
けっこう大きめの葉もあり、写真のものは頂小葉が長さ7cmくらいありました。
両面とも全体的に軟毛が生えていて、触った感触もフワフワと柔らかいです。
葉裏の腺点もトキリマメと比べあまり目立たないようで、このくらいの拡大率だとよくわからない感じ。
葉柄基部の托葉。見当たらないものもありました。
茎には下向きの長毛が生えています。
でも一つ前の托葉の写真で見える毛は、上向き或いは開出するような毛が生えているように見えます。そのへんどういうことなのか。比較的上部(先端寄り)の茎を撮ったものだったからなのかどうなのか・・・確認不足です。
若い果実の様子。豆果の縁の部分に毛が生えています。
果実はトキリマメと同じように赤く熟し、よく目立ちます。
表面には黄色の小さな腺点らしきが見えます。
完熟して開いたものは見かけませんでしたが、トキリマメと同じように光沢のある黒い種子が果皮についたままになるようです。
(追加画像)
(後日、3枚追加)
よく探せば種子が出てきている果実もありました。なんとも面白い見た目です(笑)
こういった感じの種子の出かたは他の植物でもありますが、何の意味があるんだろうといつも不思議に思います。
右方向が先端。
毛の生え方は上向き下向きが交錯している。
左方向が先端。
こちらは全体に下向きに見える。どういうことなのやら。
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