マテバシイ Lithocarpus edulis
ブナ科の常緑樹高木で、果実はいわゆるドングリの一種。
四国、九州、沖縄あるいは紀伊半島などの暖かい地域に分布するとされるようですが、あちこちで公園樹や防風林として植えられたりしています。
果実は初めのうちだけなのかどうかわかりませんが、表面が白いろう状のもので覆われています。
ろう状とよく説明されているのでそう書きましたが、実際なんなのかわかりません。指でこすれば簡単に落ちます。
風で落ちたものがけっこうあります。
よく見かけるコナラなどのどんぐりより見るからに大きく立派です。
果実(殻斗果)は3.5cmほどありました。
殻斗(帽子のような部分)を外しても3cmくらいある。
殻斗はうろこ状になっている。殻斗は総苞片の集まりなんだそうです。
中の様子。果実全体の大きさに対し、けっこう浅い。
一か所に3個くらいずつ柄もなくついているようです。
一つ小さな果実も見えますが、もし枝が落ちなかったらこれから成長したのかな?とも思いましたが、次の写真を見ると、
(8月下旬)別の場所でのマテバシイ。
まだ緑色をしていたときから大きいものは大きかったので、小さいまま熟した感じのようです。
葉は枝先に集まり気味に互生してついています。形は先の方が幅広い形。革質で光沢があります。
長さは写真のもので15cm定規では測れないサイズでした(18cmくらいかな)。
葉裏は何色といえばいいのかこんな色。
葉脈上や他の部分にも少々毛が見えますが、ほぼ無毛でした。
葉も果実もとても大きいといった印象です。
果実が熟すのは翌年の秋ということで、今回見た果実は昨年の花から出来た果実ということになるようです・・・ってことは今年の花から出来た若い果実もあったのかな?確認しませんでしたが。
他のドングリなどもそろそろ見られるようになるかと思うので、いろいろ見られたらと思います。(そんなにはないかな)
(2018年6月上旬、以下6枚)花期の様子。
新枝の葉腋ごとに雄花花序が出ています。その雄花花序がたくさんあって見えにくいですが、新枝の枝先の方には雌花花序が出ています。
雄しべは12本らしいですが、しっかり伸びたものばかりでなくよくわかりません。
花被は6裂。
こちらは雌花花序の雌花。花柱は3のようです。
前年枝の先端には昨年できた若い果実があります。
この果実が秋にはドングリとなる。
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