アメリカキンゴジカ Sida spinosa
畦道で見かけたアオイ科の植物。
草丈は写真のもので40~50cmくらい。
花は黄色の5弁花で多数の雄しべに混じって5つに分かれた雌しべが見えます。
花径は1cmちょっとといったところ。
横からの花の長さは萼まで入れて8mmくらい。
花柄は2、3mmと短いようですが、果実期頃にはもう少し伸びています。
葉は互生。
葉の形はこの写真のような幅のあるものと、後に載せているような幅が狭いものが見られます。
幅が広いタイプの大きめの葉を測っていますが、葉身は長さ5,6cm。
幅は3~4cm。
葉柄は3cmくらいでした。
幅が狭めのタイプ。
葉の基部は心形。
葉表には僅かに短毛が散生しているようですが、触った感じはほぼ無毛です。
葉裏は綺麗に撮れてなかったのでとりあえずカットしましたが、葉裏(茎にも)には星状毛があるようです。
茎はよく枝をだし、表面に短毛があります。葉柄の基部には線形の托葉があります。
下部の茎は木質化している様子が見られました。
果実は5分果。
果柄は1cm近くと、花を咲かせているものより長いようでした。
果実には2個の突起があり、表面には毛があります。
果実の長さは3~4mm。
この場所では一昨年花を見ていたのですが、昨年は見られなかったので消滅してしまったのかなと思っていましたが、今年は一昨年よりむしろ多く見ることができました。
名前の由来は、まず午の刻(正午前後)に花を咲かせるゴジカ(午時花)という花があり(主に赤色)、それに似て?黄色の花をさかせるものにキンゴジカ(金午時花)と名付けられた花があります。ということで、そこに原産とされるアメリカをつけたものです。
似た花にはそのキンゴジカとその亜種や、他にもキンゴジカと付く花があるようですが、見たことはありません。キンゴジカとは葉の基部(楔形)や分果の数(10個)などで見分けられるようです。