オミナエシ Patrinia scabiosifolia
草丈は高いものでは150cmくらいはあったかと思います。(1枚目の写真の株はこの半分ほどで低め。)
散房状に多数の黄色い小さな花をつけます。
葯がとれてしまってますが、雄しべは4で雌しべが1。花冠は5裂。
よく見るとところどころ花冠が4裂というものもありました。
花冠の筒部は短く、その下に子房があり小苞があります。
子房の上部に付いている小さいものが萼片らしいですが、それを意識して撮った写真がなく残念。
葉は羽状に深裂します。上部ほど裂片は少ない感じ。
花序の基部の葉は裂けずに広線形。(苞葉といった方がいいのかな。)
両面とも毛が生えています。
茎の毛の様子。下部の方が目立つようでした。
地下茎で増えるようで、株元にはそれらのと思われる根生葉が多数生えていました。
茎に付く葉よりだいぶ丸みがあるようです。
毛も茎に付く葉より目立っていました。
載せているものは植栽されたものと思いますが、その辺の草地などで自然に生えているものは見たことがありません。そもそも、植栽されているものもあまり見かけないのですが。
日当たりのいい草地に生えるタイプの植物は、そういった環境が昔のまま残されていることは稀なので、よほどたくましくないと現代の「その辺」で生き残るのは難しいだろうな~と思います。