オーデコロンミント Mentha x piperita f. citrata
ややこしいですが、ミドリハッカ(スペアミント)とヌマハッカとの交雑種とされるコショウミント(ペパーミント)の品種ということのようです。
道端などでは見かけたことはなく写真は家で撮ったものですが、ミドリハッカ(スペアミント)などと同じようによく栽培されているミントシリーズということで上げておきます。
(2007年10月中旬)
あまり綺麗に撮れていない昔の写真ですが満開時の様子。
花序は手毬裂きというか球状に纏まって見えるものが多いようです。また写真のように一段だけ離れてついているものもよくあります。
花が咲いていませんが、3段くらいになり少々縦長になったものもありました。あまり多くない形かなとは思います。
マルバハッカ(アップルミント)もミドリハッカ(スペアミント)も雄しべが長く突き出していましたが、こちらは雌しべだけが突き出していて、雄しべ4本は花冠より短いようです。(機能しているのかな?)
花冠の4裂した上側の裂片の先端には浅い切れ込みがありました。
蕾の様子をみるとわかりますが、花冠外側には短毛があるようです。
また、透明のように光って見える点々は腺点かなと思います。開いた花からも透けて見えています。
萼筒にも短毛と腺点か腺毛か分かりませんがいずれにしても腺体があるようです。
葉は卵形で基部は楔形から切形といった感じで、葉脈は細脈まではあまり目立たない様子。縁に目立つ鋸歯があります。
葉柄はしっかりあり、長めのもので1.5cmくらいあるようでした。(下の方につく葉)
両面とも腺点がたくさんあります。
ほぼ無毛ですが、僅かに毛があるにはあるようです。
茎は断面が四角で、葉と同じようにほぼ無毛ですが少々毛があるのは見えます。
色は下部の方ではやや紫色を帯びていたりします。
(2007年2月中旬)
早春の様子ですが、葉はだいぶ丸っこく紫色を帯びていて這い広がっています。(鉢植えのもの)
他のミント類と同じくとても強い植物で、地上部でもよく広がりますが、地下茎でもよく増えます。ただ、見ている限りでは種子で増えていく様子はないようです。
葉の香りは柑橘系でもやや甘味のある感じです。別名ではベルガモットミントやオレンジミントなどとも呼ばれることがあります。
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