アメリカタカサブロウ Eclipta alba
道端の草地や庭などであちこちで見かけるキク科の植物。
タカサブロウとの比較記事としては昨年も載せたことがありますが、個別の記事も作ることにしました。
写真は河口の砂地に群生して生えていたもので、よく育ったもの。
頭花は舌状花と筒状花があり、筒状花の色も白い。
花径は写真のもので8~9mmくらいで1cmあるかないかという程度。(もう少し小さいものもあります。)
花自体は白が基調でよく見ると綺麗なのですが、草姿の割りに小さいのであまり目立たない花です。
総苞は2列で、外片が長い。総苞片の幅はタカサブロウと比べると細い感じです。
蕾の様子。
先端の方の若い葉。
大きく育っているものなので葉もそれなりに大きいです。
上部の葉。
鋸歯は低いですがタカサブロウと比べ明瞭傾向。
両面ともほぼ同じくらいの感じで短い毛が生えています。
若い果実の状態。
タカサブロウと違い果実(痩果)に翼がほぼ無いこともあり、上から見るとあまり横長でない菱形をしています。
熟した果実。
痩果の長さは2mmちょっと。うまいこと影が出来ていて分かりやすいですが、縁がギザギザしています。(タカサブロウは縁に翼があり、滑らか。)
ここからは家のプランター(ユリやギボウシを蒔いていた)に生えてきたもの。
こちらも腐葉土質で栄養状態が良かったのか、先ほど載せたもののようにかなり大きく育ちました。(1株です)
庭に生えてくるタカサブロウなどは普通もっと姿の小さいものが多いので、大きさは個体差というより環境の差なのかと思います。
先ほどのよりは写真の花は小さめで8mmくらい。もっと小さいものも普通にあります。
総苞片の幅が少し広めな感じのものがありました。
蕾の様子。
上部の葉。鋸歯が目立ちます。
同じく茎の途中の葉は立派な感じに育っています。
対生する葉の基部の様子。
葉の両面の毛の様子。
よく茎の途中や節などから発根していることがあります。
倒れた時にはかなり有効かも。
茎の色はこちらが下部の方ですが、上部の方が赤味を帯びている感じなので、日当たり具合によるのかな。
現時点では熟した果実はありませんが、形に特徴が出ています。
タカサブロの方は今時期はまだ咲いたものを見かけていないので、そのうち見かけるようになったらそちらもあらためて上げとこうと思います。(追記:すでに記事追加済み)
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(追加画像)
(9月下旬)畦に咲くアメリカタカサブロウ。
どうもアメリカタカサブロウは花柄が全体のバランス的に短めで、すぐ下あたりの葉の間に収まっているような感じに見える傾向があるように思います。
タカサブロウの方は花柄がバランス的に長いので葉から上に浮いて(飛び出して)見えると思います。
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