カナビキソウ Thesium chinense
道端の草地の中に生えるビャクダン科の半寄生植物。花期は4~6月とされているようですが、個人的には過去の写真を見るといつも8月くらいに見ているようです。
草丈は20cm前後ありますが、他の草たちの合間で花は小さく葉も細いので、意識して見ないと気づきにくい花。
この写真の花は3裂ですが、萼の先は3~5裂。内側は白色をしています。
花径は2mmほど。
後ろから見ると萼やその裂片の中心も緑色。
花には短い花柄があり、葉と同じ線形をした1対の小苞と1枚の苞葉があります。
花柄が苞葉に沿っているので、葉の途中から花が咲いているかのような変な感じにうつります。
茎はあまり枝分かれしないという情報が多いようなのですが、枝がよく出ているようです。
これを枝でなく一本の茎の葉腋ごとに花序が出ていると見れば、茎自体は枝分かれしていないともいえますが。そういう意味なのかどうなのか。
そのうち、もう一度あらためて全体的に枝分かれ具合を見てこうようと思います。(たぶん)
葉は線形で、長めのものを測って4cmほど。
幅は2mmくらい。
質感は厚みを感じます。
茎など全体に無毛。
果実は長さ4mmほど。
それにしても、小さな花でなかなかピントが合わないのでもうちょっと光が欲しいところですが、もうしばらく天気はぐずつくようです。