Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

シュウカイドウ Begonia grandis

花の写真1

林縁で見かけたシュウカイドウ科の花。いわゆるベゴニアの仲間です。

基本的には園芸植物で庭などで栽培されているのを見かけることがありますが、野生化しているものも見られるようです。ただ今回見かけた花に関しては、けっこう自由に生えている感じではありましたが、野生化したというよりはあえて植えられたものかと思います。(すぐ向かいに民家もあるので。)

 

花の様子 雄花

花は雌雄異花同株で、写真は雄花の様子です。

外花被片2枚が大きく、内花被片2枚は小さい個性的な花の様子。

 

雄しべ

雄しべは花糸が合着し先端で球状に集まっています。

 

花の大きさ 雄花

雄花の花の大きさは縦に測って4cmちょっと。

 

雌花は雄花より遅れて咲くようで写真では蕾の状態。子房には3枚の翼があります。

(追記: 雌花の画像も下の方に追加しました。)

 

葉の様子

葉の形は左右不揃い。

 

葉表

葉の縁は鋸歯があります。葉表には疎らにですが毛があるようです。

 

葉裏

葉裏は無毛。葉柄付近など少々ないわけでもないようですが。

 

花の写真2

名前は秋の海棠(カイドウ)のような花ということのようです。カイドウというとミカイドウのことかなと思いますが、シュウカイドウの花序はやや枝垂れ、花は俯き加減に咲くので、この場合は花が下向きに咲くハナカイドウの方なのかも。花の形は全く違いますが、色合いは確かに似てるかも。

 

(追加画像)

雌花の様子1

(9月下旬、以下3枚追加)雌花の様子。花は下向きに咲き、子房の翼が目立ちます。

 

雌花の様子2

季節が進んだからか雌花が多いようです。

 

雌花の様子3

雌しべの花柱は3つに裂けたのち先端でさらに2つに分かれているようです。

花被片は外花被片2と小さい内花被片1の計3枚。花の大きさは雄花より一回り小さいですが、測り忘れました(苦笑)

 

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草地のシュウカイドウ

(10月上旬)別な場所の株であまり大きな株ではありませんが、これは野生化したものかも。