ツタバウンラン Cymbalaria muralis
オオバコ科のつる性植物です。今頃載せていますが花は冬場以外はほぼ見られる感じです。
野生化しているともいいますが、どこにでも生えてくるような感じはなく、あくまで育てている(育てていた)民家の周辺といったところかと。(写真も自宅周り。)
花は唇形で上唇は2裂し、下唇は先が3裂しています。
下唇の隆起部分中心には黄色の斑が2つありますが、「ここが入り口ですよ」という具合に昆虫への目印(蜜標)になっているのだろうと思います。
横から見ると立派な距が見えます。
裏側から見ると下唇が窪んでいる(上側に隆起している)。
後ろから見た様子。萼は5裂。
花の幅はほぼ1cm。
長さは9mmくらい。
葉は1~2cmといったところの可愛らしい葉をしています。
縁はたいてい浅く7裂のようです。
両面とも無毛。
茎も無毛ですが、よく見るとごく小さな突起があるようでした。
果実は蒴果。表面がボコボコしている。
熟して裂けた果実。種子が見えます。
種子は大きめのもので1mmあるかないか。
表面は不規則な突起かヒダのようなものがあり、金平糖のような感じ。
コンクリの割れ目を得意としているようです(笑)