Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

ソクズ Sambucus chinensis

花の写真1

道路に面した林の縁で見かけたレンプクソウ科の植物。

 

全体像

草丈は人の背丈ほどとかなりあります。

 

花序の様子1

花序の様子2

大きなものでは15cm以上はある集散花序に小さな花を多数つけます。

 

花の様子1

小さいですが整った花で花冠は5裂し、太くてしっかりした花糸は花冠とほぼ同色で雄しべが5つあります。

雌しべも同色か半透明のような色で見づらいですが、柱頭が3つ見えます。

 

花の様子2

花粉の出ている葯。

 

腺体の様子

花自体には蜜がないそうで、かわりに花序内にオレンジ色をした腺体(花外蜜腺)が点在しているのが特徴的な様子。

 

花の様子 裏側から

萼に加え小花柄など花に近い花序内の柄も白い。

 

花径

花径は5mmくらい。

 

花序の基部1

花序の一番下の基部付近。

 

花序の基部2

その反対側。

苞葉のような線形の小さな片が1対あるのですが、他にそれを挟むようにして緑色をした突起もあります。よくわかりませんでしたが、これも腺体かな?

(追記: 花序のすぐ下ではありませんが、節につくこの突起が葉に変化しかけているものもありました。下に追加画像。)

 

花序内の柄の様子

その上の分岐部分。同じく基部に小さな片があり、その先の柄の中間などにも鱗片状のものが付いているようです。

 

葉の様子

葉は対生し奇数羽状複葉。側小葉は2~3対。頂小葉の長さは長いもので15cmくらいありました。(側小葉もあまり大きさは変わらない。)

 

葉表1

葉表2

葉表はほぼ無毛で縁には細かい鋸歯がある。

 

葉裏1

葉裏2

葉裏は葉脈上などにごく短い毛が散生しているようでした。

 

側小葉の基部1

側小葉の基部2

側小葉は切れ込み具合の差なのか、ごく短い柄があるものとないものがありました。

 

下部の茎の様子

下部の方では分岐した枝が出ていたりはするものの、葉はほとんどなくなっていました。

左端にも茎が写っていますが、地下茎でよく増えるようです。

 

(追加画像)

(7月下旬、以下3枚)

別な場所にて。花序の腺体にアリが来ています。

 

節についている突起ですが、

 

葉のようになっているものもありました。何かになるようならないような中途半端なもののようです。