マンリョウ Ardisia crenata
林の中に育つサクラソウ科の常緑樹小低木。
写真は植えたわけでもなくひとりでに家の塀の内側に生えてきたもの。
けっこうあちこち生えてくるようです。
花はまだ咲いてないものが多いですが、下向きに多数つきます。
花序は複数の散形花序が出ているのですが複散形花序ともまた違うような、散房状の散形花序?よくわかりません。
花冠は5深裂し裂片は強く反り返っています。萼も5深裂。
花径は1cmあるかないか。
葉は長楕円形で縁には波状の歯牙があります。
濃い緑色をしていますが、主脈付近が明るくて綺麗。
成葉は濃い緑色ですが、新しい葉はこんな色。
葉の長さは写真のもので10cmくらい。
葉裏には腺点があります。明点と黒点があるようですが、光がないところで撮っているので明点についてはこの写真ではいまいち確認できません。
表にもあるように見えます。
また歯牙の間にあるのは内腺点というようですが、「内」が何を意味するのかわかりませんでした。
枝、葉ともに互生。
幹の若い部分と昨年(一昨年?)の部分の境目。
古い幹になった部分の葉は落ちていきます。よそで見かける1mくらいになったものを見ると全体としてはヤシの木?のような姿になるようですが、うちのはまだ樹高は50cmあるかないかでまだそのような姿にはなってません。
株元の付近。
(2017年12月上旬)
庭の別の場所に生えてきたもの。果実は冬に赤く熟します。
(2017年1月下旬)
観賞用に正月の縁起物としてよく育てられています。
同じように赤い果実をつけるものにはヤブコウジ、カラタチバナ、センリョウ があり、それぞれ実付き具合などから十両、百両、千両と呼ばれます。また、アリドオシを一両とすることもあるようです。
因みに、ヤブコウジとカラタチバナはマンリョウと同じでサクラソウ科ですが、センリョウはセンリョウ科、アリドオシはアカネ科の植物になります。
(追加画像)
(8月下旬、以下2枚追加)
小さいですが、林内に生えていたマンリョウ。
若い果実が出来ていました。
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