Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

オオバコ Plantago asiatica

全体像1

道端に見かけるオオバコ科の植物。

一応外見上の判断でオオバコと思えるものを載せていますが、基礎生物学研究所プレリリースというページの情報によれば、オオバコはセイヨウオオバコと未知のオオバコとの雑種が起源らしく、外見での見分けはかなり難しいとのこと。

 

全体像2

葉の基部の様子はやや巻き込んでいることが多いので分かりづらいですが、この場所に見られるものは、葉の基部が切形~丸形といえる感じのものが多いです。

巻き込んだ部分を押し広げたら小さく楔形になっていたりするし、ほぼ切形とかそういう風に捉えてますが、オオバコの葉の基部は切形~丸形、セイヨウオオバコは楔形~切形ともされますが、明確に区切れるのかいまいちわかりません。(小さくでない普通に楔形といえるものでも他の特徴がオオバコのものもあると思います。)

 

葉の様子

葉の縁は全縁のものから波打つものや波状鋸歯になったものまでいろいろ。

 

雌性期の花の様子

雌性先熟で初めは雌しべだけが出ています。このときはまだ花冠は開いてません。

 

雄性期の花の混じる花序

花序の下の方で雄しべが出来ていている様子

 

雄性期 花の様子1

花冠は4裂していて雄しべが出てくると開きます。

 

雄性期 花の様子2

萼と苞の先が揃わないのがオオバコで、揃うのがセイヨウオオバコともいわれますが、花序内でもバラつきがあるというか、離れたものがほとんどでも一部はそうでもなかったり、雌性期状態のものをみると完全に離れているとかいろいろある気がします。

セイヨウオオバコではそういうことではなく、明らかに先が揃っているのかもしれませんが、そもそもそういった様子は検索などしても出てこないし、実際にも見たことがないのでいまいちイメージが掴めません。

 

葉の大きさ

葉の大きさはこの場所の平均的なものを測って、7cmちょっと。

葉の大きさも個体差や環境の差でかなり差があると思います。

 

葉表

葉裏

両面無毛ですが、葉表など触ると質感がすべすべしてます。また、よくみると両面とも腺点のようなものがあるように見えます。

 

果実期 若め

花が終わって果実になっているものですが、周辺で比較的長めの花序で11cmくらいでした。

花序の長さも個体差や環境でけっこう差があります。

 

開いた果実

果実は蓋果でカプセルのような感じです。熟すと上蓋が外れ、中から種子が出てきます。

触れると簡単に蓋が取れてしまうので、丁寧にやらないと果実を一つだけ取ろうとしても蓋側だけ取れてしまい、下にいくつか種子を取り残したりしやすいです。

 

種子の様子

種子は5つ入っていました。いくつか見てみましたが、5つのものがほとんどでした。(4つのものはありましたが、6つ以上はなかった。)

 

種子の長さ1

種子の長さは長めのものを測って2mmちょっと。

 

種子の長さ2

別のものですが、同じく5個。種子の形は不揃いで、長いもので2mm程度。

 

全体像3

ということで、ここまで載せてきたものは外見上はオオバコといえるものかと思うのですが、たとえば種子の数も数値が8個を境に「以下」がオオバコ、「以上」がセイヨウオオバコという情報もあれば、セイヨウオオバコの最低の数が5個という情報もあったりで、はっきりしませんし、種子の大きさもセイヨウオオバコよりずっと小さいとするものもあれば、そうでもないという情報もあったりです。

葉の基部の形や、萼と苞の揃い具合などもどうもすっきりしない違いですし、全体の大きさというか花序(花茎含めて)の長さなどもオオバコの方がやや小さいともされますが、範囲が重複するし、実際のところ他の場所で見たものには40cmほどのものもありました。(下に載せています。)

また、雄しべの葯の色が紫色の濃いものなどもよく見かけますが、それらも他の特徴を確認してみるとオオバコの範囲だったりしますし、結局は最初に書いたようにそもそもが雑種であるということからして、はっきりと区別できないことが多いのかもと思います。

たとえばAとBとその交雑種というもので考えると、AともBともいえないものは交雑種としておくことにたいていなってしまいますが、それでいくとセイヨウオオバコでないものはオオバコってことにもなるのかも・・・。ややこしいので、もう普通に交雑が起きるものは同じってことにしてしまえばいいのにって思いますが、そうはいかないんでしょうね(笑) 

 

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大きい個体 全体像

いくつも載せてもキリがないのでやめようと思ったのですが、見た目が大きいものをとりあえず載せておきます。(そのうち他にも追加するかもですが。)

花茎を入れた長さは40cmほど。この場所のものはどれも平均的に大きいものばかり。土地的には肥沃かなと思われる場所ですが、そのせいなのかは不明。

 

大きい個体 葉の様子

大きい個体 葉の基部

葉も大きく、縁は波状鋸歯という感じでけっこう目立ちます。

 

大きい個体 果実の様子

果実の様子。上蓋が長い円錐状。

 

大きい個体 種子の様子、長さ

種子の様子。5つ入っていて、大きさは不揃い。長いもので2.3mmくらい?

大きな姿をしたオオバコ仲間ではトウオオバコがありますが、トウオオバコの種子は数が多く、長さも1.4mm以下と小さい。

 

大きい個体 雄花1

大きい個体 雄花2

雄花の様子。葯は紫色のタイプ。萼と苞の先端の位置はそろっていない。

ということでかなり大きいですが、これもオオバコかなとは思います。こうなってくるとやはりセイヨウオオバコと思えるものを見てみたいところです。

 

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