アカメガシワ Mallotus japonicus
道端に見かけるトウダイグサ科の落葉高木でかなり樹高のあるものも見かけますが、先駆樹種でけっこうあちこち生えてくるので、低いものもよく見かけます。雌雄異株。
雄花は、雄しべが多数。
花弁はなく反り返った萼があるだけです。
確かめませんでしたが雄花の萼は3~4裂しているそうです。
雌株の方が手近な場所になく、コンデジで5倍ズームした粗い画像ですが、こちらが雌花の花序の様子。下の方に果実の画像もありますが、2~4つに分かれた柱頭があり、萼は雄花と違い2~3裂とのこと。
葉の様子。形は3裂するものなど少々差があります。
葉表には星状毛があり、若い葉ほど多いようです。この2枚では下の写真が若い葉。
(2016年9月上旬)
葉の基部に2個の蜜腺があります。一つ上の写真では確認できませんが、ないものもあるのか新しい葉ではまだ発達していないのかよくわかりません。また、先端の縁の方にもあるそうですがそちらは未確認です。
葉裏も星状毛があり、腺点も見えます。
新芽(若い葉)が赤いことが「アカメ」という名前の由来。葉の色が赤く見えるのは葉そのものが赤いのではなく赤い星状毛が密生状態にあることからそう見えるんだそうです。
(2016年8月下旬)
果実の様子。刺状の突起が多数あり、柱頭が残っています。柱頭は3裂したものの他に2裂したものが少々見えます。2~4裂とされているようです。後から気づいたのですが左端の方に写っているものは6裂しているようなのも見えます。そんなのもたまにはあるのかもと思います。
(2016年8月下旬)
熟すと中から黒っぽい種子が出てきます。ピントがあってない写真しかないので撮り直したいところです。
(追加画像)
(7月下旬、上2枚)
あらためて見てみましたが、基部に密腺があるものもありましたが(1枚目)、見当たらないものもありました(2枚目)。
(8月上旬、以下5枚追加)
雌花花序の様子。
花弁はなく雌しべが突き出している。萼が2~3裂というのはいまいち確認できず。
子房が膨らみだしているもの。粉っぽく写るものは星状毛。