ナミキソウ Scutellaria strigillosa
海岸などに咲くシソ科の花ですが、写真は庭のナミキソウ。
ずいぶん前によそから分けてもらったもので、今のところ身近な海岸などで自生するものを見かけたことはありませんが、どうも情報ではあるような感じなので見てみたいです。
花は2個ずつ(各葉腋に一つずつ)同じ方向を向いて咲きます。
名前は漢字で書くと「並木」ではなく「波来草」です。波が来そうな場所に咲いていることからのようです。タツナミソウ属(Scutellaria)ですが、「~タツナミ」と付かなかったのは同時に咲く花数が少な目で、比べると「立浪」という感じでもないということなのかな。
(5月下旬)
そんなわけでよく見るのは花が2つ開花した状態ですが、このときはナミキソウにしては同時にけっこう咲いていました。
花の長さは2cmほど。
正面からの幅は1cmちょっと。
花冠外側に腺毛がたくさん生えています。
葉に毛が生えていて、縁には鈍い鋸歯があり、基部は心形で短い柄があります。
葉裏も全体に有毛。
下部の方の葉。中間~上部と比べると葉柄が長めで、葉の幅もあるり丸い感じ。
茎は四角で稜があり、毛が生えています。
地下茎で増えあちこちから出てきますが、一本の茎がひょろひょろと伸び、下部の方は横たわり、途中から斜上して花をつける感じですが、ときどき枝も出てます。
花後はタツナミソウなどと似た様子で、萼が成長し果実を包みます。
花後の萼の中に4分果が見えます。
(2016年8月上旬)
花期がけっこう長いです。この写真は昨年8月の様子ですが、5月くらいから咲き始めて秋口まで花が見られます。
似た花というか名前繋がりでは、田んぼの縁で見かけるヒメナミキがあります。数年前までは見られたのですが、昨年は確認できず。もう消滅してしまったかもな~とも思いますが、今年はまだシーズンも始まったばかりなので、こちらもまた見られるといいなと思います。
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