ミチヤナギ Polygonum aviculare ssp. aviculare
道端に見かけるタデ科の花。葉腋に小さな花を咲かせます。
花被は5裂しているのですが、たとえば1枚目の写真のように正面から見ると外側に3枚、内側に細めの2枚で外花被、内花被に分かれているように見えたりします。
でも、こちらの蕾の写真でみると縁が内側になっているだけで基部が繋がっていて、なるほど5裂です。
草姿は立ち上がるものから、地べたに張り付くような姿のものまであります。踏みつけられるような地面が固い場所では這っているものが多いのかも。
これとは別にハイミチヤナギ(ssp. depressum)という葉の小さい亜種もあるようです。
雄しべの数はこの写真では7本。6~8本のようで、1枚目の写真のものは8本あります。雌しべは1つで、この写真で見る限り柱頭は3のようです。
花径は3~4mmといったところ。
托葉鞘は2つに長く裂けています。
葉は長楕円形~倒披針形といった感じ。
先端は尖らず鈍い傾向があります。
両面とも無毛です。
茎はよく分岐します。
花期が秋までと長いですが、秋には似た花でアキノミチヤナギ(P. polyneuron)という仲間もあります。
ミチヤナギはこの写真で花の後ろに写っているように、果実が花後の花被に完全に包まれますが、アキノミチヤナギには果実が花被からはみ出すものがあるようです。(飛び出さないタイプもあるそう。)
(2016年6月中旬)
果実を包んでいる花被が黒くなっています。
(2016年6月中旬)
中には果実(痩果)があります。
あまり光沢はなく3稜形。果実部分の長さは2.7mmといったところ。