アオツヅラフジ Cocculus trilobus
道端の草地などで見かけるつる性の植物(木本)の花。
今回撮ったものは道端でもない場所で、岩に這っていたもの。
(2016年6月下旬)
一応、こんな風につる植物っぽい姿も見かけます。
でもけっこう草地で他の植物の合間に見かけることも多いかも。
雌雄異株で今回撮ったこの花は雌花(雌株)
花弁は萼片と同色で分かりづらいですが、最内にある細くて先が2裂したもので6枚あります。
中心に雌しべの柱頭が6つ見えます。この写真の花には確認できませんが、仮雄しべがあることがあるらしいです。
一見花弁に見える大きなものが萼片で、内外3枚ずつで計6枚あります・・・が、さらに外側の萼片の合間にやや黄色味が強い小さな片(おそらく3つ)があるようです。また、花柄には縁に毛のある小さな鱗片状のものもあるように見えます。
(2015年6月中旬)
こちらは雄花(雄株)。雄しべが6本あります。
外側の萼片3枚が内側の萼片3枚より小さめで、正面からみると全体的に三角形というか3弁花のように見えます。
画像検索すると雄花ではこうした三角形状に見えるものがよく出てきますが、雌花では先に載せているような六角形で6弁花のように見えるものと三角形状のものとどちらのタイプも出てくるようです。雄花にも六角形状のものがあるのかはわかりません。
そういえば、雄花の方は後側から見てないので、今度見かけたらもう一つ外側に3枚の小さな片があるのか見てみたいと思います。
花径は約5mm。
右に見えるのは花後の様子。
子房は6心皮からなり、花後に分かれそれぞれが一つの果実になります。
葉は緩く波打っていて鋸歯はない。
中には3つに裂けた形のものもあります。
両面とも伏した毛が生えています。
一応葉の長さ。長さは葉によって差がありますが、写真のもので5cm程度。
茎は軟毛が多い。
(2015年8月上旬)
果実はブルーベリーのような感じで美味しそうですが、食べられないようです。
先ほどの花後の様子からこうなるとはなんだか不思議です。
(追加画像)
(7月中旬、以下3枚追加)雄花。
雌花にはあったもう一つの小さな片はないように見えます。
もうちょっとよく見たいところでしたが、花柄が雄花は短いので花の後ろに回り込むのが難しい。
(8月上旬、以下3枚追加)
青く熟してきた果実。
落ちて干からびていた果実。
中の核果の様子。直径は5mmほど。