クララ Sophora flavescens
道端の草地に見かけるマメ科の花。
クララという響きの可愛らしい名前ですが、由来は根をかじると苦くて頭がクラクラするからだそうです。
総状花序にたくさんの花をつけています。
花序の長さは写真のもので一番下の花から先端までで15cmくらいでした。
一つひとつの花は横からみると長靴みたいで、梅雨時にぴったり?
下から覗くとマメ科らしい蝶形花をしているのがわかります。
萼筒までいれて花は、1.5cmくらいでした。
花軸や花柄、萼筒などに細かな伏した毛が見えます。アザミウマの一種もいっぱいですが(笑)
葉は羽状複葉で小葉は数える気がでないくらいたくさん。写真のもので長さは15cmほど。
小葉の大きさは、2cm程度。表面には伏した毛があります。
葉裏や葉軸にも同じく伏した毛がある。
葉は互生し、托葉は落ちやすいようですが、一部線形の小さな托葉が見られました。
果実は豆果で7~8cmと長いものができるようなのですが、草刈りに合うため今まで確認したことがありません。
この時期になるとあちこち除草作業がはじまりますが、除草されたあとの草地を蝶々が花を探している姿が、なんとも哀れです。
(追加画像)
(7月上旬、以下2枚追加)
家のすぐ近くのクララはやはり刈られてしまったのですが、別の場所で見つけました。
ここは草刈りが入るのはたしかもう少し先だったと思うので、熟すまで見ることができるかも。
まだ若い果実ですが、果実の長さは9cmほどありました。長さ的には成熟してるかなと思います。
(7月下旬)
豆(種子)が出来ている部分は膨らみ、無い部分は括れたり細くなっているようです。
(8月中旬、以下4枚追加)
まだ緑色のものが多いですが、一部は熟してきたものも見られました。
まだ自然に裂開したものはありませんでした。(裂開しないという情報もあるようですが、裂開した様子の画像も見かけるので、裂開するのだろうと思います。)
また、熟していたのは短めのものばかりで、長いものはまだ熟していないものが多いようでした。
中には茶褐色の種子が入っています。
種子の長さはだいたい5mmでした。
これまで確認できずにいたので、見ることが出来て良かった。