ネズミモチ Ligustrum japonicum
駐車場の植栽のネズミモチ。「モチ」とつきますが、モチノキ科ではなくモクセイ科の常緑樹。
円錐花序に多数の白い花を咲かせています。香りはイボタノキなどと同じような感じ。
花冠は先が4裂し反り返っていて筒部は短い。
雄しべは花糸まで花冠から飛び出しています。(雌しべも柱頭あたりが出ている)
花序の軸など無毛。
革質で艶のある葉。形は写真のものより少々ほっそりしたものもあり、葉先は尾状に短く伸びたものや、逆に凹んだものも見られました。
葉裏から見ると側脈が薄っすらとしか見えないことが、似た仲間のトウネズミモチとの違いの一つ。(この写真は天候が悪いときに撮ってますが(追記:下に明るいときの様子を追加しました。)
葉の大きさも一般的にはトウネズミモチの方が見た目に大きいです。また、花期の始まりはトウネズミモチが遅く、近くにあるものを見てみましたが花序は出ていたものの花はまだでした。
同じく仲間のオオバイボタは葉のサイズ感的には近いかもしれないですが、側脈がはっきり見えることや花の様子に違いがあります。
梅雨入りしたからって、梅雨空にならなくてもいいのになんとも生真面目な空です。
ネズミモチの由来は、葉がモチノキに似て果実がネズミの糞に似ているからだそうですが、綺麗な由来でもないのでせめて、梅雨時期の鼠色をした空に咲く花ということにしてあげたい感じがします(笑)
(追加画像)
(9月中旬)
明るいときの透かした様子がなかったので追加。
側脈は見えますが、トウネズミモチと比べると薄い感じのようです。
(2018年5月下旬、以下4枚追加)別な場所にて。
青空の元に撮れました。
再び葉裏からの様子。側脈がうっすら程度。
樹皮はモチノキ科といった感じで、皮目が点々とあります。
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