トゲナシテリハノイバラ Rosa luciae f. ohwii
テリハノイバラの茎のトゲを撮ろうとして今回たまたま気づいた花です。
トゲがないだけでなく花が明らかに一回り大きいようでした。
(追記: 花が特に大きくないものでもトゲなしのものがありました。)
写真中央を横切る古い茎(枝)、そこから出た新しい茎のどちらにもトゲはありません。
この写真、左斜め上に伸びているのがトゲナシテリハノイバラ。
右斜め上に伸びているのが通常のテリハノイバラで、大きなトゲも見えます。
一つ上の写真は花弁がピンとしていないのであれですが、花径は5cmくらいかそれ以上ありました。
萼片に腺毛が少々あったりするのは通常のテリハノイバラと同じ。
托葉もテリハノイバラと同じように鋸歯の先に腺があります。
葉はトゲナシテリハノイバラの方が少々大きい印象がありましたが(茎もトゲナシの方が太いものが目につきましたが)、個体差もあると思うので明確には分かりづらいし特に測ったりはしませんでした。
葉軸の裏側には小さなトゲが見られます。
トゲナシテリハノイバラに関する詳細な情報が見当たらないので、ちょっと気になるポイントではあります。
画像検索しても葉の様子など全く出てこないですが、ぼんやりながらトゲらしきが写って見える画像もあるにはあったし、トゲナシテリハノイバラとはそういうもの(茎にトゲがない)なのかもと、花の大きさにもはっきりと違いがあることから、そう考えることにしました。(追記: 花の大きくないものもあったので打消し線しました。)
一応葉裏などの様子。特にこの辺は変わりない感じ。
品種とされているだけなので違いはないかもですが、果実なども時期がきたら観察してみたいとは思います。
(追加画像)
別の場所でみたトゲナシの花。
花径は3cmほどと特に大きくない。
茎にはトゲがない。
葉軸には小さなトゲがいくつかある。
これはさらに別の株。葉軸のトゲが触っても痛くないくらい小さいものや、力を入れるとトゲが取れてしまうくらいで弱々しかったりするものもありました。
もしかしたら、全くないものもあるのかも?
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(9月下旬)
左がトゲナシテリハノイバラ 右がテリハノイバラで茎や果序内のトゲが見えます。
特別果実の大きさに差があるようには思えませんでした。
トゲの違いくらいしか差もないようだし、普通に混生していることからも個体差レベルというか、そう大きな差はない感じです。
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