マユミ Euonymus sieboldianus
(2015年5月下旬、雄しべが長いタイプの花)
林の縁などに見かけるニシキギ科の落葉低木の花。
花にはこの写真のように雄しべの方が雌しべより長いタイプと、雌しべより雄しべが短いタイプの2タイプがあり、後者のタイプでも結実することはあるそうで、不完全雌雄異株と呼ばれるようです。
雌しべの方が長いタイプ。
葯は咲きはじめは紅色を帯びている。
(2018年5月上旬)
同じく雌しべが長いタイプ。葯は黒くなっています。
(2018年5月上旬)
花径は1cm弱でした。
(2018年5月上旬)
萼片は花弁や雄しべの数と同じで4枚。
蕾の様子。
あとから見て気づいたのですが、花序の内の分岐ごとに苞が残っているようです。一つ上の写真だとその落ちた痕跡らしきが写っているので、早落性なんだろうと思います。
葉は対生し、葉縁には細かい鋸歯があり全体的に波打っています。
葉裏は無毛。
なかにこれらのように葉の裏の葉脈沿いに短毛があるものが見られます。
葉裏の葉脈に短毛が密生するものをカントウマユミ(var. sanguineus)という変種にわけることがあるようです。
ただ、この程度の毛の量だと密生という感じでもない気がするので、カントウマユミと呼べるものなのかどうかはわかりません。
変種という分け方なので他にも違いがあるのかもしれませんが、毛の有無だけの違いだとすると他の植物でも変化が連続的だったりで大きな違いでないことが多い気がしますし、とりあえずこの記事内で載せている画像などの様子は毛のあったものなかったものに関係なく載せています。
葉は対生。
(2018年5月上旬)
葉柄は1cmちょっと。
(6月中旬)若い果実。
(10月上旬、以下2枚)
赤く色づいた果実の様子。
果実は大きいもので1.5cmくらいでした。
完全に熟すと裂開し、中からオレンジ色味のある赤い仮種皮に包まれた種子が出てきます。
(2018年5月上旬)
離れた場所から撮ったのでよく撮れてませんが、樹皮の様子。
縦割れの質感は出ている。
(2018年5月中旬、以下4枚)
かなりの微毛。
樹高は5m近くありそうなけっこう大きな樹でした。
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