コナスビ Lysimachia japonica f. subsessilis
道端の草地で見かけるサクラソウ科の花。
少々斜上する程度でほぼ這っていて草姿も小さいですが、花も小さく1cmあるかないかといった程度。黄色の花をしていますが、葉の色がやや明るめなのでさらに目立たないかも。
花冠は5裂し、雄しべも5本ですが基部で筒状に合着しています。中央の雌しべの子房上部に毛が生えているようです。雄しべの合着した外側にも微毛(腺毛?)があるようですが、そこまではわかりません。
花は葉腋につき花柄はとても短い。葉は対生とされますが互生することもあるようで、この写真の部分は葉が互生しています。
こちらは対生している部分で花後の萼筒が両サイドに1つずつ付いてました。
萼筒には暗紫色の斑点が見えます。
葉は卵形で2cm前後。
両面とも毛が生えていますが、裏面には萼筒にあったような暗紫色の斑点がありました。
全体に白い軟毛が多いですが、茎では特に目立っているようです。
(2016年5月上旬)
名前の由来は、果実の様子がナスに似ているということで「小さいナスビ」でコナスビとなったようです。とはいえ、ナス科でなくサクラソウ科であり、果実も似てるといえばそうかもしれないといった程度であまり似てなく、さらには蒴果なので熟すと裂けます。
(追加画像)
(6月下旬、以下4枚)
果実が出来ています。
這っている茎をめくってみるとたくさん果実が出来ていました。ということはほとんどその場の地面に種子も落ちることになるのかな。
熟してきた果実。
裂け始めている果実の様子。