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Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

ノミノツヅリ Arenaria serpyllifolia

花の写真初期1

道端に生えるナデシコ科の小さな花。

この記事は、これまでの「ノミノツヅリ」「ネバリノミノツヅリ」「ノミノツヅリに腺毛がはえてきた?」という3つの記事に載せていたものをすべてノミノツヅリとしたことで、新たな画像も加えて一つにまとめ直した記事となります。元々の記事は残しておいても途中経過などで混乱するので削除することにしました。

 

まず、花を見かけるようになった頃の様子から。 

花径1

花径は4mm程度。

 

萼片や花柄の様子 初期1

この頃の萼片や花柄などにはほとんど腺毛が確認できません。

完全に無いとはじめは思ったのですが、よく見ると何本か腺毛らしきがあるようにも見えます。

 

萼片や花柄の様子 初期2

こちらの写真では咲いている花の萼片や右にある蕾には腺毛は確認できません。

まだ花柄の伸びていない中央付近の蕾にはボヤけていますが腺毛らしきが見えなくもない感じ。

生えていてもとても少ないので、おそらく写し方やアングルによっては全く写らないこともあるだろうし、実際にこの時期のものは全くないものもあるのではないかと思います。

 

茎や葉 初期

茎や葉には腺毛はありません。

 

全体像 初期

全体像です。

ここまでが、まだ茎が途中で枝分かれもほとんどしておらず、一つ目の花が咲き出したばかりの様子でした。

 

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次は、それから2週間後くらいして別の場所で見かけたノミノツヅリ。

別場所の花

枝分かれも多くだいぶ成長した様子をしています。

 

別場所の花 花径

一応測った花径は特にかわりなく4mm程度。

 

別場所の花 萼片や花柄の様子

しかし明らかに萼片や花柄には腺毛が生えています。

 

別場所の花 茎や葉

茎や葉には腺毛はないようです。

当時は、全体的にではないにしても萼片や花柄などに腺毛があったことで、これがネバリノミノツヅリというものかと考えたのですが。

 

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その翌日。

初めの場所の花の再観察 花の写真

再び最初の花の生えていた場所を観察して見ました。

 

初めの場所の花の再観察 萼片や花柄の様子1

今度はこちらのものも、さきほどの別場所で見たものと同じように萼片や花柄に腺毛がたくさんあるものばかりになっていました。

 

初めの場所の花の再観察 萼片や花柄の様子2

これなどは、下の方に写る新しい葉にも確認できます。

 

初めの場所の花の再観察 茎と葉1

初めの場所の花の再観察 茎と葉2

茎や葉には腺毛はありませんでした。

同じ場所とはいえ、たくさん生えている中で最初に見た花と同じ株を見つけられるわけもなく、もちろん違うものではありますが、どれを見ても同じような状態であったことを踏まえて考えると、時期的になのか、成長するとそうなるのかは分かりませんが、新たに伸びた部分(上部)には腺毛が生えると考えるのが自然に思いました。

実際、その後もあちこちで見たりしましたが、萼片や花柄などに腺毛があるけど、上部以外では腺毛がないものばかりでした。

 

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そして最近の観察の様子です。

最近の観察 下部の様子

一つの茎を下の方から見ていきます。

まず下部の方では葉が枯れかかっていて、短毛のみで腺毛はみられませんでした。

 

その上あたりの様子

それより少し上にいくと葉はまだ緑色ですが、やはり短毛のみで腺毛はありません。

 

さらに上の様子

さらに上にいった最初の枝分かれ部分。このあたりも腺毛はなく短毛のみ。

 

最初の果実

その最初の枝分かれ部分から出ていた果実。見た感じでは腺毛は確認できません。

 

次の果実

そこからさらに一つ上の果実部分。一部腺毛らしきがあるような感じにも見えなくもない感じ。

 

その上の分岐部分

さらに上にある分岐部分。写りが甘いので腺毛があるようなないような微妙な感じですが、ほぼ無いことは確か。

 

さらに上の分岐

またさらに上の方の分岐部分。

このあたりになると茎、葉ともにはっきりと腺毛が確認できます。

 

枝先1

その枝分かれした片方の枝先。

萼片や花柄、それに茎と葉にも腺毛が確認できます。

 

枝先2

花の咲いていた側と逆のもう片方の枝先。こちらも同じように腺毛が確認できます。

 

果実がついている様子 全体像

といった最近の様子でしたが、もう花期のピークが過ぎて果実だけのものも多くなり、そろそろ観察しても特に変化なさそうです。

 

ネバリノミノツヅリが全体に腺毛があるものとされるので、下部には腺毛がないこれらのものはそれとはいえないですし、一方で通常のノミノツヅリは全く腺毛がないものとされていたりすることもあり、その通りならこれまた当てはまらない。

なのでややこしくなったわけですが、例えば、Flora of North Americaを見ると、読み間違えでなければ、茎には時に腺毛があり、萼片には腺毛があると書いてあるようです。

また、The plant listではvar. viscidaはシノニムとされているようでした。

そうだとするなら、これまで見てきたようにノミノツヅリは、最初の花が咲くあたりまでは腺毛は無いかほぼ無いものの、それ以降は上部の伸びた部分では腺毛が確認できるようになる(最初の花の段階のものでも、遅くに見たものは腺毛があったので季節的な変化なのかもしれませんが)、そういうものなのかなという気がします。

もし、今後成長していっても腺毛が全くないものを見つけたり、そういった情報が出てくるようなら考え直さねばなりませんが、今回3記事に載せていたものは全てノミノツヅリとすることにしました。

 

花の写真

ということで長くなりましたが、

ノミノツヅリと同じように「ノミノ」とあたまに付き、同時期に見かける花にはノミノフスマ(別属)があります。ノミノフスマは花弁が深く裂けて5枚が10枚に見え、花も1cmくらいと大きいです。

ノミノフスマの名前の由来は、まず「ツヅリ」というのは粗末な着物を意味するそうで、とても小さい対生に付く葉を「ノミ(蚤)」の着物と見立てたことからのようです。

 

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