Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

(不明)小型のニワゼキショウ Sisyrinchium sp.

全体像

普通のニワゼキショウより花も草丈も小型のもの。名前は不明です。

はじめて気づいたのは3年前で毎年同じ場所で見かけます。

 

ニワゼキショウ(左)との比較

そばで咲いていた普通のニワゼキショウをちょっと引き寄せて並べて撮った写真。

だいぶ小型なのがわかります。

 

花径

花径は大きいものでも1cmくらい。

 

花を後ろからみた様子

通常のニワゼキショウと違って、後ろから見た花被片に紫色の筋が見えません。というより、筋自体が不明瞭。

 

果実の様子

果実の大きさ

果実は3mm程度で普通のニワゼキショウとほぼ同じくらい。完全に熟してないせいなのかわかりませんが、少々楕円形?

 

草丈

草丈はこのくらいが多いですが、10cmくらいのもあり、ニワゼキショウにも環境によっては低いものがあるので草丈そのものに差があるとはいえないですが、周辺で咲く普通のニワゼキショウは同じ環境でももっと大きいものばかり。なので基本、丈が低いんだろうと思います。

 

(追加画像)

2016年 花の写真1

(2016年5月下旬)

昨年の写真も載せておきます。

 

2016年 花の写真2

(2016年5月下旬)

草丈が10cm程度。果実がたくさんできている。

 

2016年 花径

(2016年5月下旬)

花径、1cm未満。

 

2016年 花被片の裏側

(2016年5月下旬)

花被片裏の筋が見えない。

 

(追加画像)

花の写真1

(2017年5月下旬)

 

花径2

(2017年5月下旬)

 

裂開した果実

(2017年6月上旬、以下3枚)

裂開して種子が出始めていました。(除草作業がすぐ近くまで来ていてギリギリセーフ)

 

種子の様子1

種子の様子2

特に外観は通常のニワゼキショウと変わらないようですが、

 

通常のニワゼキショウの種子と小型のニワゼキショウの種子

左が近くにあったニワゼキショウの種子、右が小型のニワゼキショウの種子。

この比較では大きさに差がありますが、ニワゼキショウの種子の大きさは0.5~1.0mm程度と幅があるようなので、この差自体にはあまり意味がなさそうです。

せっかくなので、蒔いてみようと思います。

小型のニワゼキショウと通常のニワゼキショウが交雑していたら、どんなの花が育つか分かりませんが、実際に見かける土手では小型のものは小型のものでしっかり増えているようなので、そうそう交雑が起きるものでもないとは思いますが、さてどうなるでしょうか。

 

小型のニワゼキショウの発芽

(6月下旬)

3週間ちょっと経過したかもですが、発芽し始めています。

 

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9月の様子

(9月下旬)一つだけ大きく育ってます。他はずいぶん小さいのにどういうことなんだろう。置き場所は離して置いたつもりですが、家に生える通常のニワゼキショウが混じってしまったかな?

それはともかく、この小型のニワゼキショウが生えていた土手が夏頃から工事されはじめました。工事が終わったあとも果たして生き残っているだろうか。なんとも絶妙なタイミングで実生してました。

(2018年春追記:載せてあるように、しっかり発芽したのですが冬越えがうまくいかなかったのか、4月下旬の時点で地上部には何もみられません。通常のニワゼキショウは普通に葉があるのですが。寒さに弱いのだろうか、といってももともと生えていた土手も川沿いでかなり寒いはずですが。)

 

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