ヒメイズイ Polygonatum humile
海岸近くの土手などで見かけるキジカクシ科の花。アマドコロに似ていますが、弓なりにならず茎は上部までまっすぐ直立します。草丈は20cmほど。
花は葉腋に普通1~2個ずつぶら下がり咲きます。
花の長さは1.5cm程度。
花が2個ついているもの。
1株だけ上向きについていた花もありました。
おかげで見やすいので(笑)花被6枚は合着していて、先の方は緑色でアマドコロなどと同じく毛が生えているようです。雄しべは6で葯が中心の雌しべをぴったりと囲んでいます。
葉は長楕円形で6cm程度。
葉の縁にこまかな毛のようなものが見えます。
葉脈上に毛が見えます。
この写真ではその毛の具合が見えるように少々色を調整してるので葉の表裏の色が違ってみえるかもしれないですが、その他の写真などでも確認できるようにアマドコロと違い、葉の裏の色は表面の色と変わらない色をしています。
2週間くらい前の様子。(余談ですが、周辺の様子が2週間でだいぶ違う。)
そのときの葉の表の様子。何かはわかりませんが白い点々のようなものが多数写っています。
同じくそのときの葉の裏の様子。このころの方が毛が目立っているような感じ。(2つ前の全体像の写真でも毛があるのがわかるくらい。)
現在の様子に戻ります。葉の表面にふわふわと白っぽいかたまりが見えますが、それが何かはわかりません。開花前の頃にたくさんあった点々と関係あるのでしょうか。植物自体のなにかではなくゴミとか虫なのかも?追究はしませんが(笑)
裏側から葉の基部の様子。
(2016年4月下旬)
名前の由来は、「イズイ」というのがアマドコロのことで、それより小型なことからヒメイズイとなったようです。
(追加画像)
(6月中旬)
草刈り前に(今年は刈らない?)見ることが出来た若い果実。
ただ、果実が付いていたのはざっと見た感じではこの一つだけでした。地下茎で増えて同じ他家受粉が出来ないからかな?どうなんだろう。
なんとか熟した様子も見てみたいものです。
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