ミミナグサ Cerastium fontanum ssp. vulgare var. angustifolium
道端の草地や土手などに見かけるナデシコ科の花。
早いものは少し前からちらほらと咲き始めていますが、オランダミミナグサの花が開いてるのをあまり見かけなくなる今くらいの時期(5月に入ったくらい)、入れ替わるように花をよく見かけるようになる気がします。
この写真では9本しか見えないですが雄しべは10本、中央に花柱5本があります。
花径は約1cm。
似た花オランダミミナグサより花柄が長く、全体の印象としては開花中の花や終わった花も含め、あまり密集した感じがなくすっきりしています。
萼片は先の方(縁など)中心に赤味(紫味)を帯びているものも多いですが、今回見た場所のものはほぼ帯びてないタイプ。帯びているタイプは下の方に写真を載せましたが、まだ寒さの残る早い時期に咲いたものでは、特に強く帯びていました。
花後の花柄は、開花中より長く伸びます。
全体的に短い毛に混じってまばらに腺毛が生えているようです。
葉の形がネズミの耳に似ているからミミナグサ(耳菜草)とついたとされています。
茎が赤味を帯びているものが多い。
今回の場所はそれほど密集した場所ではありませんが、けっこう他の草たちの合間でひそかに咲いていたりするのも見かけます。
これは別の場所でのものですが、一週間くらい前の花。
その茎と葉。
同じく、その萼片。
(2016年3月下旬)ちょっと早めに咲きだしていた花。寒さなどのせいか、かなり全体に赤味(紫味)を帯びてます。
その茎と葉。
(追加画像)
(5月上旬)
花が咲いているミミナグサと、花期のピークを過ぎたオランダミミナグサ。
(5月中旬)
(5月中旬)果実(蒴果)の様子。
(5月中旬)裂開済みの果実。
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