スミレ Viola mandshurica
アスファルト道路沿いなど日当たりのいい場所で見られます。スミレの仲間全体をひとまとめに「すみれ」と呼んだりもしますが、この花はスミレ科スミレ属スミレです。
側弁には毛があり、花柱は逆三角形状。
距は細長い筒状。花茎は上部ではほぼ無毛ですが、
下の方では毛が生えていました。葉柄あたりにもけっこう生えています。
無毛~有毛まであるようです。タチツボスミレなどもそうですが、スミレも変化が多いようです。
けっこう閉じたような状態になっている葉が多い。
これは閉じてなかった葉。葉柄には翼がありますが、写真のものはあまり目立つ翼でもない感じ。(追記: 初期に出た葉だからかも?)
葉は両面とも無毛と言ってよさそう。
似たスミレ仲間ではノジスミレがあります。あらためてまた観察して載せると思いますが、そちらは全体に短い毛が生えていて、側弁は一般には無毛。その他、花弁の感じや葉の様子などもちょっとずつ違っていたりします。
(追加画像)
4月初め。花がずいぶん増えて賑やかに。
(4月中旬)別の場所にて。
このスミレの方が花弁に丸みがある。
(4月下旬)
芝生で咲いていたスミレ(こんなところにいつも咲いてたかなぁ・・・)
最初のスミレと同じで面長な感じの花。
(7月中旬、以下6枚追加)
芝生に見かけたスミレの種子を鉢に蒔いてみたものです。
花期の頃より翼がよくはっきりしている感じがします。
そんなわけで、まだ花を咲かせたことがない株ですが、閉鎖花はどんどんつけています。
スミレが初めて咲かすのは春の綺麗な花でなく、閉鎖花がはじめということなのか。
(閉鎖花からの種子の発芽が秋にかけてあるとすれば、その株ははじめて咲かすのはいわゆる花、開放花の方ということになりますが。)
閉鎖花は花弁が退化していて、チラッと見えますが雌しべと雄しべが2本だけだそうです。柱頭がくるっと雄しべの方へ曲がって受粉するそうです。
子房が膨らんだ若い果実。先端に柱頭が残っています。オレンジ色の雄しべの付属体らしきも残ってますが。
(7月下旬)
閉鎖花からできた種子。って今頃気づきましたが、開放花からの果実や種子の写真がなかったようです。
(2018年4月上旬、以下4枚追加)
昨年蒔いたものが花を咲かせました。
種を採った花は面長な感じでしたが、別な場所のアスファルトに咲いていたもののような丸っこい花が咲きました。
距がちょっと短い感じ。花柄上部は無毛。
下の方では短い毛が散生してました。
(2018年4月中旬、2枚追加)
毛の量はけっこう個体差あるようです。
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