コハコベ Stellaria media
道端などで普通に見られる小さな花で、写真の状態で花径は5mm。
2月くらいからけっこう見かけるようになります。
昨年5月の写真。雌しべの花柱は3つで、似た花のひとつに挙げられるウシハコベは5つ。
上部では葉柄がありませんが、
下の方では葉柄があります。
茎には普通一列に毛が密生しているようです。写真だと左側だけたくさん生えている。
熟して裂けている果実。中のほうで赤っぽく見えるのが種子。
よく似た花のミドリハコベとは種子の表面の突起の様子で見分けられます。
コハコベは写真のように鈍いです。
因みに↓こちらがミドリハコベの種子。
表面の突起が尖っています。(昨年4月撮影)
種子の様子以外でミドリハコベとの違いは雄しべの数が平均的にはミドリハコベの方が多いというのがありますが、個体差で中間くらいの場合があったりするし、分かりづらいことも。
ほかでは、茎の色の違いもありますが、
こんな感じで日に当たる部分は赤味がありますが、コハコベでも下の方では緑だったりします。そんな感じで日当たりがいまいちな場所では全体に緑っぽいこともあってこれまた分かりづらいこともあるかと思います。
一般的にはコハコベの方がミドリハコベより全体的に小型なことが多いとは思いますが、環境などによってそれも一概に言えず、結局は種子を見るのが一番と思います。
花の季節でいうと、コハコベは2,3月の寒い時期から元気ですが、他所の地域では分かりませんがミドリハコベの場合、4月入らないと見かけません。というより4~5月以外の季節にあまり見かけないような、けっこう限られた時期の花というイメージがあります。
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