キチジョウソウ Reineckea carnea
写真のものはおそらく植栽されたものだろうと思うのですが、林の中に見られる花で、葉姿だけ見るとヤブランなどに似ています。
漢字で書くと「吉祥草」でこの花が庭で咲くと吉事がある、縁起のいい花とされています。(吉事があった後に咲くとも)
葉の長さや茂り具合に対して花が目立たず気づきにくいので、たまにしか花を咲かせないと思われていたため、そんな風にいわれるようになったようです。
枯れた葉の植物はチゴユリ。なんだか季節を感じます。
茂った状態の葉の高さは30cmくらいあると思いますが、花茎は10cm前後しかない。
花被片は6で強く反り返り、同じく6つの雄しべは長く突き出しています。
雄花と両性花が混ざって咲いていて、写真の中央の花は雄しべだけがある雄花。
葉は両面無毛で、幅は計りませんでしたがヤブランよりだいぶ幅は広い。
花茎の出ている地際の様子。
果実の写真はないですが、赤い果実がなるようです。
縁起物の植物はいろいろありますが、その植物が咲かなかったり枯れたりしたら逆に不吉な予感がしてしまうリスクもあるようなとつい個人的には思ってしまうのですが、今年も見落とさず花に気づけて良かったと思いました。(そもそも庭ではないのですが。)