Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

ハクチョウソウ(ガウラ、ヤマモモソウ) Oenothera lindheimeri

花の写真1

一般に庭や花壇などで園芸栽培される花ですが、その周辺の草地などに野生化しているものも時折見られます。暖かな地方ではもう少し多いかもしれませんが、うちの辺りでは稀です。耐寒性が強いともされますが、過去に育てたこともありますが「比較的・・・」という感じだろうと思います。

 

後半の花色

初めは白い花でも後半には赤味を帯びてきます。

 

萎れた花の様子

萎れた花はこんな様子。こういう状態の花も含めて全体的に見た色合いは白~ピンクで華やかです。

 

6月の花

この写真は6月中旬。今頃記事にしていますが、花期は夏から秋にかけてとかなり長いです。

 

萼片

花弁の感じは個性的ですが、花の後半に赤味を帯びる点やこの襟巻のようになる萼片の感じはマツヨイグサ属(Oenothera)らしい感じがします。

 

葉の様子

鋸歯は粗く、披針形の葉。

 

花軸

果実

花序の軸や果実に腺毛が見えます。

 

花の写真2

名前の「ハクチョウ」はカタカナでは紛らわしいですが「白鳥」ではなく「白蝶」という意味です。一般には「ガウラ」と属名で呼ばれていることも多いです。

 

桃色系の花の写真

こちらは以前、家で植えていた花ですが、この花のように初めから桃色タイプもあります。

別名にはヤマモモソウというの名もありますが、ヤマモモの花とは全く違うので、こうした桃色系の花が直線的な枝に咲く様子を、桃の花に喩えて呼ばれた名前なのかなと思います。

草丈1mちょっとになるけっこう背の高い花ですが、風に揺れる長い枝につく花は、確かに蝶が舞うようで綺麗な花です。