セイタカアワダチソウ Solidago altissima
この時期あちこちで見かけるようになるキク科の黄色の花。
花序は基本的には円錐花序で先が尖る姿をしていますが、じっくり見るとそれぞれの枝には可愛らしい小さな花がたくさん咲いています。
ほっそりした舌状花と4つ前後の筒状花からなる花。よい香りがします。
茎葉ともに短毛が生えていてざらつきます。似た花にオオアワダチソウがありますが、花期が早いこと(7,8月?)や花序の形は先が尖らない傾向があること、茎や葉の毛が少ないことで見分けられるようです。実物を確認したことはまだありませんが、北海道など寒い地方に多いようです。
モンシロチョウ
オオチャバネセセリ
虫たちにはとても人気で、密を吸いにいろいろな昆虫が訪れます。人間にはあまり好まれていないようですが(苦笑)
大型で地下茎でよく増え空き地などに群生しているため、印象が悪いというのもあるかと思います。たとえば広々とした草原なら、なんでもないような草でも絵になったりしますが、背景が悪いとそうはいきません。ある花が綺麗に見えないとき、背景を疑った方がいいと思います。花はたいてい綺麗です。
そんな印象の悪さのせいか、以前は花粉症の元凶として濡れ衣を着せられたりもしていました。未だにブタクサと混同されたりもしているようです。
花粉症の元凶の疑いが晴れた後も、生態系がどうのアレロパシーがどうのって次から次へと人間の勝手な都合と責任転嫁によって言われたい放題ですが、自然をコントロールしようとする人類なんかよりセイタカアワダチソウの方がむしろ自然に生きていると思います。
という具合のセイタカアワダチソウではありますが、最近は薬効などいろいろ見直されてもいるようでハーブや食材、はたまた入浴剤などいろいろな利用法なども見出されているようです。強い植物なので秘めた力があるかもしれないですね。
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