ハナタデ Persicaria posumbu
林の縁などやや湿り気のある日陰によく見られるタデ科の植物。
名前に「ハナ」と付く植物は、似た仲間たちと比較して花が目立つとか綺麗な花をしているものにつけられることが多いです。
ちょっと見た感じではイヌタデなどより疎らな花序は地味な印象もあるために、ハナタデの「ハナ」は、花と花の間隔が「離れている」ということで「離れタデ」から転化したものとも言われることもあるようですが、
名前の由来は、やはり花が美しいから「ハナタデ」と名付けられたのだろうと思います。サクラタデと比較すれば小さな花ですが、このように開いた花の様子はとても可愛らしい花をしています。
花序は枝垂れず上向きで花被は4~5裂、小苞の先に毛があります。
葉は幅が広めで、先の方が急に尾状に細くなる形。
托葉鞘の縁の毛はイヌタデのように長いです。葉の表面の毛が目立ちます。
葉の裏にはあまりよく撮れてませんが腺点があり、葉脈上に毛が目立ちます。
草丈は30cm程度をよく見かけますが、環境によっては50cm程度になっているものもあります。
花期は今くらいから10月にかけて。基本的に薄暗い場所に生えているため光が足らず写真を撮るのが難しい花ですが、もうちょっとくっきりした花を撮れたらな~と思うのでした。
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