ヒシ Trapa japonica
沼や溜池などの水面に咲く浮遊植物、秋に1cm程度の白い花を咲かせます。
この水面に浮かぶヒシの葉の形が、菱形の菱の語源ともされます。
(黄色の花は昨日載せたイヌタヌキモで、画面の右奥の方には花期のピークは過ぎましたがハスも咲いている。)
葉柄には浮袋があります。それぞれの植物にその環境で生きるための仕組みがありますが、進化って不思議だな~といつも感心してしまいます。
ヒシが浮かんでいるあたりをよく見ると、果実が浮いているのを見つけることができます。(写真はそれを葉の上にのせた状態です)
両サイドに鋭い刺がある面白い形でヒシという名前の由来は、この果実からとされるようです。
また、忍者が撒菱(まきびし)として利用していたともされます。といっても、どちらかというとトゲが4本あるオニビシやヒメビシの果実のようですが。
静かな水面に咲く白い花は小さいですが魅力的な花です。