ツリフネソウ Impatiens textori
湿地に咲く面白い形をした花。写真は数年前の10月のものですが、ツリフネソウの他にミゾソバの群生もピンクの花を咲かせていて賑やかな秋の景色。
今年、上の写真とは別の場所でのツリフネソウ。
上側の2枚の萼片が緑色をしていますが(なんでだろう?)、普通は花色と同じ紅紫色です。(他の写真参照)
距がくるりと巻いている。
ツリフネソウの特徴的な袋状の部分も萼片だそうで、上の2枚と合わせて計3枚の萼片があります。
花弁も上側に1枚、下側(両サイド)に2枚で合計3枚ですが、下側の花弁の上のあたりに小さな花弁状のものがあり小花弁というそうです。花を人の顔とするなら、もみ上げみたいなところです(笑)
ここが長く伸びていおらず黒く萎縮したようになっているワタラセツリフネソウというものがあるようです。
また、花軸の下部の方に赤い毛が見えますが、この毛がないものを品種としてナメラツリフネソウと分けることがあるようですが、この写真のものも比較的毛の量は少なめの部類かもと思います。(個体差もけっこうあるような)
ところで、この毛を腺毛としている説明がけっこうありますが、これって腺毛なのでしょうか?見た目はよくある腺毛とは違う感じだし、よくわかりません。
葉は菱状楕円形で縁に細かい鋸歯がある。
ツリフネソウの名前の由来は、花器の「釣舟」からとされています。