イガオナモミ Xanthium italicum
海岸や河口付近に見かけるキク科の植物。これが花なのですが、上部に雄花(雄頭花)、そのすぐ下に雌花(雌頭花)が咲きます。下の方の葉腋は雌花だけというのもあるようです。花としては目立ちません。
雄頭花は筒状花の集まり。葯は分かれていますが花糸は合着している。
雌頭花は、合着しつぼ型になった総苞の中に雌花が2つありますが、花冠はなく雌しべだけで、2裂した柱頭が2つ飛び出しているのが見える。
写真はやや小さな株ですが、果実がたくさん見えます。
この時期はギリギリ花期といったところで、ほとんどがこうして若い果実になっています。
葉は浅く3裂するもの、しないものがあります。
果実にはトゲがあり衣服や動物などに良くくっつき、「ひっつき虫」といわれる果実。
イガオナモミの特徴はこのトゲにさらにトゲがあるように毛が生えていることです。
似た花のオオオナモミでは普通にトゲがあるだけです。 果実もやや小型。
訂正)イガオナモミほどでなく目立ちませんが、全くないわけではないようです。
果実は熟すと褐色になります。が、この写真のものは最近の台風の影響で海水を被って枯れたものかも。
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