イヌコウジュ Mosla punctulata
道端や林の縁などに見かける花です。
茎頂や葉腋から総状花序を伸ばし、唇形で淡紅色の花を咲かせます。
花後の萼筒の奥にちょっと分果の一部が写っている。
萼の裂片の先が尖ります。(似た花のヒメジソではやや鈍いという違いがあります。)
葉はほっそりしたものから、たまに丸みの強いものもみられます。
一つ前の写真のように花序のすぐ下にある葉は特に丸い。ヒメジソは辺(主に鋸歯のある部分)が直線的になる傾向が強いです。
また、イヌコウジュの葉の表面は艶消しな緑色という感じですが、この点もヒメジソの葉表の質感と違いがあります。
(追加画像)葉の表面に黄色っぽい腺点がある。
葉裏の腺点。
写真を撮っているとき、触れたりする前にヘクソカズラに似た臭気を感じたのですが、葉をこすって嗅いでみるとミントのような香りがしました・・・不思議です。
名前の由来は、香薷(こうじゅ)はナギナタコウジュ又はイヌコウジュ属ホソバヤマジソなどの生薬名だそうですが、薬効が落ちるということで「イヌ」とついたようです。
(追加画像)
鋸歯(写真上側)が9。
鋸歯(写真左側)が11。
(追加画像)
(2017年9月下旬、以下5枚追加)日当たりがいい場所。
正面からの花の幅は3mmくらい。
花の長さは4mmくらい。萼裂片が尖っています。
花序の基部の葉は特に丸い形をしています。
ヒメジソと比べると鋸歯は低い。今回の葉の鋸歯は6対ほど。鋸歯がヒメジソとくらべ多いこともありますが、そうでもないこともあります。
花色の濃いヒメジソと混生していたので並べて撮ってみたもの。
左がイヌコウジュで右がヒメジソです。花によって差があるとは思いますが、平均的にイヌコウジュの方が花は小さいかと思います。
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