ヤブタバコ Carpesium abrotanoides
林内や林の縁に咲くガンクビソウ属(Carpesium)の花。
水平(一部、斜上もある)に伸びた枝の葉腋ごとに花(頭花)を付けます。
下向きが多いですが、一部は横や上を向いている花もある。
枝の葉腋からは花(花柄)だけでなく、さらに短い側枝も出ています。
直立した茎の上部で四方八方に枝分かれする独特な草姿。
茎頂部はこんな感じで、突然上に伸びるのをやめたかのような様子をしています。
花期で下部の方の茎では葉がなく、直立した茎が見えます。
草丈は50cm程度のものもあれば、この写真のもの(複数株混じっている)のように1mを超えるほどの大きなものもあり、小低木でも生えているかのようです。
因みに、仲間にコヤブタバコがありますが、花自体はコヤブタバコの方が大きいのですが、草姿はヤブタバコの方が大きいので、そういう意味でそちらには「コ」がついています。
名前の由来は、葉がタバコの葉(タバコはナス科)に似ていることからとされますが、この仲間には、花の様子を雁首(煙管の先端部)に見立てた由来のものもあり(~ガンクビソウ)、見た目の見分けより名前と植物の一致させて覚えるのがややこしい仲間です。
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