ヌルデ Rhus javanica var. chinensis
林のようなところに限らずあちこちで見られるウルシ科、落葉小高木の花。
大きな円錐花序に多数の花をつけます。
雌雄異株で写真の雄花は花弁が反り返り、飛び出た雄しべが可愛らしいです。
写真はないですが、雌花は反り返らないようです。
撮れました↓
梅の花のような白い5枚の花弁で、雌しべは黄色の柱頭と子房部の淡い紅色、さらに短い退化した仮雄しべの周りははっきり写りませんでわかりませんが、オレンジ色の部分があり、なかなか華やかです。
葉は奇数羽状複葉で、その葉軸に翼があるのが特徴。似た仲間とはこの点で見分けやすいです。
これは草地に生えた幼木の葉で昔撮った写真ですが、秋には見事なくらい真っ赤に紅葉します。
こちらは2015年11月の写真。葉はすっかりなくなりたくさんの果実が枝にぶら下がっている姿はダイナミックです。
ヌルデという名前は、ウルシなどのように昔、塗料として使われていたことから付いた名のようです。
他にも葉や果実、そして虫えい(五倍子)が生薬として利用されたり(五倍子はお歯黒の原料の一つでもあったそう)、木材としてもですが、昔から人とかなり関わり深い植物だったようです。
(追加画像)
(2017年9月上旬)雌花。
(2016年9月上旬、上2枚追加)
若い果実の様子。扁平な形をしています。
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