コシロネ Lycopus cavaleriei
湿地に生えるシソ科の植物です。名前の由来は、小さい「シロネ」で根が白いことからですが、別名には「サルダヒコ(猿田彦)」という興味深い名前があります。しかし、そちらの由来は不明のようです。猿田彦という神様がいるのでガガイモのように何かそういった昔の神様と関係があるのかもしれないです。
花径2mm程度と小さいので目立たないようで、意外と目に留まる花。
萼裂片の先が針状に尖っています。
似た花エゾシロネは萼裂片の先があまり尖らないようです。
他にも似た花でヒメシロネがありますが、葉の基部がコシロネは楔形になり葉柄に葉身が流れるものの葉柄が分かりやすいですが、ヒメシロネは葉の幅が狭く、葉柄は無いような感じで茎につき短いようです。
さらに似た花でコシロネの母種とされるヒメサルダヒコがあり、見た目はほぼ同じで下部で多数分岐するのが特徴で、一方コシロネは「ほとんど分岐しない」とされているのですが、「ほとんど」ってどういうことか分かりづらいので、今回の写真のものも株元付近で複数に分岐するにはしていましたが、区別して考えていません。(追記:Ylistではヒメサルダヒコはコシロネの別名。)
生えている状況からも株元付近などは確認しづらいので、もしも明確に何本までの分岐がコシロネで、何本以上がヒメサルダヒコみたいに分かったとしても、勘弁してほしい識別ポイントです(笑)
他では草姿の大きいシロネがあります。
(追加画像)
(2017年9月中旬、以下6枚追加)
葉裏に腺点があるようです。
花径は2mmほど。雄しべ2本と上唇に沿って先が2裂した雌しべが見えます。
花の長さは萼筒まで入れてだいたい3mmほど。萼裂片の先が尖る。
どこが元なのかわからないほど茎が這っていました。
ヒメサルダヒコかどうかについては考えずに載せていますが、Ylistでは区別されていないようです。
この茎の先は地中へもぐっているようでした。(逆に出てきたのかもしれませんが。)
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