オオマルバノホロシ Solanum megacarpum
葦などが生える湿地の縁に咲いていた花。
初めて見た花です。たまたま「たしかここにイシミカワが生えていたな~」と確認しようと思ったら草刈りで葦などと一緒にイシミカワは刈られていたのですが、あらたに露わになった縁にこの花が咲いていました。
花冠は全体に紫色をしていて、中心の濃紫色になる部分には緑色の斑点が目立つなかなか綺麗な花でした。
後ろから見ても緑色の斑点があるようです。
葉は卵形~狭卵形で互生。ややつる性とか直立とかいわれるように、いわゆるつる植物のように絡む様子はありませんでした。
若い果実が一つだけありました。楕円形をしているようです。ヒヨドリジョウゴなどと同じく赤く熟すようです。もしそのときまで残っていたら見てみたいです。
また、茎にはわずかに短毛が見えます。
実は、書き始めるまで「ヤマホロシ(S. japonense)」だと思っていましたが、生えていた場所(環境)や茎にわずかに毛があったこと、葉の基部の形や葉幅も広いことなどが引っかかり、あらためて調べたところオオマルバノホロシという名前に行き当たりました。
てっきりヤマホロシと思うところでしたが、ヤマホロシは林縁のような場所に見られ、花はそっくりですが葉の幅が狭く時に切れ込み、基部は浅い心形のようになる傾向があり、若葉以外全体に無毛のようです。因みに、園芸でヤマホロシと呼ばれるものはツルハナナス(S. jasminoides)で花の見た目がだいぶ違います。
また「オオ」を取り除いた「マルバノホロシ(S. maximowiczii )」は、全体に無毛で花色が薄く果実は球形でやはり林縁のようなところに咲くようです。
思いもがけず出会えたのは良かったのですが、1株しか見当たらなかったので、今後は見られるかな~とちょっと心配ではあります。
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