オトギリソウ Hypericum erectum
日当たりのいい草地などにみかけ、葉や萼片そして花弁に黒点(腺点)があるのが特徴的な花。
花には多数の雄しべがあり雌しべは花柱が3つに分かれています。
花は午前だけに咲く花でお昼くらいには閉じてしまいます。
葉は対生し長い三角状の形をしています。
葉裏からは黒点がよく見える。
茎は丸く無毛で黒点もない。
写真は若い果実でまだ緑色をしていますが、熟すと赤くなります。
草丈は2~30cmのものから50cm超えるくらいのものまであり、分岐することはあまりないようで直立しています。
オトギリソウは漢字で「弟切草」と書きますが、名前の由来は平安時代にとある鷹匠が鷹の傷を治すためにその名を一切他言することなく秘薬として用いてきたのですが、あるとき弟が他人に漏らしてしまい、それに怒った兄は弟を切り捨ててしまった・・・という逸話が由来になっています。さらに恐ろしいことにその時に飛び散った血のなごりがこの花の黒点だとういうことです。
突っ込みどころのある逸話ですが、嘘か誠かは置いときましてテイカカズラと並んでなんとも物語性のある花です。
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