キツネノカミソリ Lycoris sanguinea
林の縁などに咲くヒガンバナ科の花です。赤橙色の花は形も良く、とても綺麗ないい花と思いますが、あるところにはあるといった感じで、ヒガンバナと比べるとあまり見かけない存在です。
ヒガンバナと同じように、花の時期に葉はなく7月~8月に花茎だけが伸びてきて花を咲かせます。
葉は早春から伸び夏までには枯れますが、その時期はまったく頭にないため葉の写真はありません(苦笑)(追記:下に追加しました。)
因みに、ヒガンバナの方は花と葉の出る順番が逆で、花を咲かせた後で葉が伸びます。
似た花には雄しべが長く花冠より突き出るオオキツネノカミソリがあるそうですが、身近では確認していません。分布的には関東以南で暖かい地方に見られるようです。
それにしても名前が名前なので、ちゃんとした由来が知りたいところですが、一般的にいわれるのは「葉の様子を剃刀に喩えて」で、なんとも強引な気がしてモヤっとしてしまいます。
また、キツネと付くことに関しては、突如花だけが咲くのでキツネにつままれたようだからというのもありますが、それはヒガンバナもそうだし、なんだか違う気がします。
で、いつもながら個人的な想像ですが、例えばオニユリも自分は「鬼火(火の玉)」から来ているんじゃないかと考えましたが、こちらは「狐火」から来ているんじゃないかと。時期的にお盆が近いのでそういうイメージが浮かびやすい気がしますし。
でもそれで仮にキツネについては説明がついたとしてもカミソリについてはさっぱりなんですが(笑)
(追加画像)
果実が出来ていました。
(追加画像)
(2017年8月上旬)
写真はフラッシュ使用で明るいですが、林内のあまり日の当たらない場所。そういうところが合うようです。
(2018年4月上旬)
ふと思い出して春の葉の様子も撮れました。ヒガンバナと違い、あまりわんさかとは茂らない感じなんでしょうかね。といってもヒガンバナの1株分の葉の量がわかりませんが。
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