Familiar Flowers 2

身近で咲く花たち。

ヤマキツネノボタン Ranunculus silerifolius var. silerifolius

花の様子

花の写真1

苔が生すような湿り気のある日陰に咲くキツネノボタンが小型になったような花。7~9月という暑い時期に咲きます。

キツネノボタンと区別しないという見解もあるようで、そうなのかもしれないと思っていたのですが、実物を確認してみると別のものという感じを受けました。(もちろん違うといってもそう遠くはないわけですが。)

 

6弁の花

花弁が細く6弁になったり不安定な感じはキツネノボタンに似ている気がします。

 

茎の毛の様子

最下部の茎の毛1

先に書きましたように、花期が遅いことや小型であるのが一つのポイントですが、一番の違いと思ったのは最下部の茎での伏したような斜上毛です。

これまで見てきた限り、キツネノボタンでも有毛タイプでは、最下部以外の茎では斜上毛が生えているものもありますが、そういうタイプのものでも最下部の茎には開出毛または下向きの毛が生えていました。また、毛足の長さとか質感とかも印象が違う感じもします。

(ところが、後日の記事になりますが、キツネノボタンでも最下部に斜上毛が生えることがありました→ 刈られた後の有毛タイプのキツネノボタン - Familiar Flowers 2 )

 

最下部の茎の毛2

最下部の茎の毛3

複数確認しましたが、このように伏したような斜上毛が密に生えていました。

 

1~2節目辺りの茎の毛

上部の茎の毛

上部の方の茎と毛の様子。上部(2節目より上)に向かうほど疎らになって行きますが、おなじく伏したような斜上毛が見えます。

 

果実の様子

集合果の形

集合果は球形にまとまるところはキツネノボタンと同じ傾向。

 

痩果の様子1

痩果の様子2

痩果は片側だけ厚みがあり、反対側は薄くなっているのもキツネノボタンと同じ。(ケキツネノボタンは両サイドに稜があり厚みがあります。)

 

集合果の様子1

ピントがあってませんが。綺麗に重なり合う様子もキツネノボタンと同じようです。

 

集合果の様子2

ちょっと余談的ですが、なぜか見えないくらい細い糸のようなものでくっついているものが多かったです・・・これは単にハダニのようなものが引いた糸なのかもですが、どの果実もくっついていて不思議でした。(たぶんたまたまと思います)

 

葉の様子

葉の様子1

小型なせいもあるとと思いますが、葉は小葉が切れ込まないものがかなり多めでした。

 

葉の様子2

葉の様子3

 

葉の大きさ1

普通サイズの葉。

 

葉の大きさ2

大きめの葉。大きくてもこの程度で、キツネノボタンのような大きい葉はありませんでした。

 

花径

花径

花径、大きい花

花は1cm超えるものもありましたが、ほとんどは上の写真の方のサイズか小さいくらいで8~9mm程度。

 

蕾の様子

蕾の様子

個人的に気になっている萼の先の色ですが、キツネノボタンと同じで色はついてないようでした。

 

全体像、草姿

草姿1

草姿は、この写真のように小さいものが多く草丈としては20cm以下というより10cm程度のものも多く、遠目にははじめカタバミでも咲いているのかと思ったほどでした。

 

草姿2

茎の長さは20cm程度のものが少々あり、一番長かったもので30数センチありました。ただし茎の長いものは直立しておらず、倒れるように斜上でした。

 

まとめ

花の写真3

たとえば比較的近い仲間でいうと、春以降に見かけるタガラシが同じ花とは思えないくらい小さい姿になって咲いているのをよく見かけますし、季節が外れると多くの植物はサイズが小さくなることがあるので、ヤマキツネノボタンもそういう感じなのではないのかなと今回これらの花を確認するまでは思っていたのですが、最下部に生える毛足の長い斜上毛の様子はこれまでキツネノボタンでは見ることがなかったもので、小さな葉がけっこうぎゅっと詰まったように付いている様子など含め、単にキツネノボタンが小さくなったという感じはしませんでした。

ということで個人的にはなるほどこういことかと感じることができ、今回確認できてよかったな~と思うのでした。

 

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