ケツユクサ Commelina communis f. ciliata
ツユクサの一品種で苞に毛が生えているので「毛露草」。「ケツ」という語呂で入るのがなんとも気になってしまいますが、他にヒメオニツユクサとも言われるようです。どっちにしてらも可愛らしくない名前です(笑)
このような感じで苞に毛が生えています。花色はケツユクサも基本的には普通のツユクサと同じですが、その色変わりタイプと思います。(けっこう検索するとケツユクサにはこの紫色というか藤色タイプが多いようです。)
(追記: 青いケツユクサも追加しました。)
藤色で苞に毛が生えるツユクサにはヤハタタチツユクサというものがあるようですが、そちらは苞の縁が合着してロート状になるようです。写真のようにこの花は合着せずに左右に分かれています。
葉の裏に毛はみえません。苞に毛があり葉の裏にも毛があるオニツユクサというのがあるようですが、まだ見たことがありません。
葉の基部と鞘付近には少し毛がありました。
上側2枚の花弁の形がツユクサより丸みがある傾向もあるようです。
あるところにはあるといった程度であまり見かけることがないツユクサですが、この色もなかなかいいですね。
(追加画像)
上側花弁2枚が色違いの花。
(2017年8月上旬、以下3枚追加)
通常の青い色をしたケツユクサ。
ケツユクサは苞葉の先が長く伸びるという情報もありますが、周辺でいくつか見た様子では特別先端が伸びているという感じのものはありませんでした。
ふっくらした印象の丸みのある花弁。仮雄しべの葯はX字のようにならない。
-------
(2017年9月上旬、以下4枚追加)
なんのことはない・・・家で咲いているツユクサの中にもケツユクサがありました。
毛の様子。
何株か離れて生えているツユクサのうち2株がケツユクサでした。
そうしてみていると気になったことがありました。どうも通常のツユクサよりケツユクサの方がX字形雄しべが見た目に小さく感じます。なので大まかにですが測ってみました。
これはツユクサのX字形雄しべですが、幅が3mm近くあります。
こちらはケツユクサのX字形雄しべ。幅が2mm以下です。
やっぱりケツユクサの方が小さいようです。
☆関連記事リンク☆