キンミズヒキ Agrimonia pilosa var. japonica
道端の草地によく見られるバラ科の花。ふと思いましたがバラ科の花って春~初夏は多いですが、夏以降少ないような気がします。
咲き始めの花の雄しべは全開に開いています。少しでも雌しべから離れて自家受粉を避ける仕組みなのだと思います。
咲き終わりの花の雄しべはくるっと丸まり雌しべにくっついています。
他家受粉が出来てなかった場合に備え、念のため最後は自家受粉するようになっているのだろうと思います。上手いことできてるな~って思います。
後ろから見ると萼片の他に変化した副萼片が刺状になってみえます。先は鉤状になっていて、果実になったとき動物や衣服にくっつくようになっています。
葉は大小があり奇数羽状複葉。小葉は楕円形~狭楕円形で先が尖るのが特徴の一つ。
(追加画像)
大きな托葉があり、縁は大きな鋸歯がある。
名前の由来はそのままで金色の水引。紐と見るには少々花序が太い気もしますが、ひっつきむしの方から変な名前とか付いてなくてよかったです(笑)
所詮、名前なんて誰かが勝手につけた分類上の都合でしかないですが、良い名前がついていると花を見ていても、調べていてもやっぱりいいですね。
この雄しべが開いた状態の葯の色がいいアクセントになっていて、可愛らしく見えます。
因みに単に「ミズヒキ」という花はタデ花の花です。
(追加画像、9月)
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