オオヒヨドリバナ(ヒヨドリバナ) Eupatorium makinoi var. oppositifolium
林や林の縁などで見かける花で、小さな花を散房状に咲かせまます。
倒れているようなものも多いですが草丈は人の背丈ほどからもっと大きいものまであります。
頭花はさらに小さな花の集まり。
筒状花がだいたい5個くらいずつ纏まって咲きます。
一般的には写真のもののように葉の付き方は茎に対生するとされているようですが、
互生するものがけっこうありました。
さらに一部では3輪生しているような葉もありました。ヒヨドリバナは変化が多いともいわれますが、葉の付き方も一概に対生とはいえないようです。
ごく短いですが葉柄があります。
葉の裏には腺点が多数ある。
7月は秋を感じさせる花を見かけるようになる時期でもありますが、少々今年は多い気がします。
名前の由来はヒヨドリがなく頃に咲く頃に咲く花だからという説と、むかし火を起こす際に着火材として綿毛が使われた為、「火を取る花」からきているという説などがあります。
ヒヨドリが鳴く頃に咲く花は他にもあるわけで、花そのものにヒヨドリを連想させる色やふさふさした雰囲気があるからではないかな~と思うのですが、どちらにしても大元は火を取っていたということから始まって語呂が似ていることからいろんな人に呼ばれているうちにヒヨドリバナに変化していったのかもしれないですね。
物事の由来ってそんな遠くないことでも今となっては分からないことも多く、そこが面白かったりもします。
(追加画像)
花後の様子(8月上旬)
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ここからは9月後半~10月になって見かけるようになったタイプ(別場所)
草丈は1m以下という感じで、なぜか大きなものは見かけません。
また、この時期に見かけるものは全体に葉などが綺麗で草姿も整っているものが多い。
葉裏の腺点はあるようです。
8月くらいに咲くものと10月くらいに咲くものとがあるのもなんだか気になるし、見た目もどこか違う印象も受けるのですが、おそらくオオヒヨドリバナとしてこの記事に入れておきます。
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(2017年7月中旬)
葉の付き方は上部で互生、中間以下では対生なもの。
一枚上の写真とおそらく同じ根元から出ているものですが、こちらは3枚が輪生するような感じ。上部になると2枚+1枚になったり葉の位置がずれているようでありました。葉の付き方はけっこういろいろのようです。
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(2017年9月上旬、以下3枚追加)
9~10月に見かけると書いた花の2017年の様子。
どうもオオヒヨドリバナとは違う雰囲気。花序の集まり具合も小さいし、草丈も高くならないし。
そして下の方からもけっこう側枝が出る点も見た目に違う。
一般的なオオヒヨドリバナは一本主茎が高く伸びて最上部でいくつか花序が集まって咲き、そのまま特に何事もなければ枯れて終わると思うのですが・・・。
この場所は夏ころに草刈りが入るので、その影響なんだろうか。
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