ヤブマオ Boehmeria longispica
用水路沿いや草地に見かける植物で、長いひも状の花序を葉腋から長く伸ばします。
写真は家に生えてくるもの。
雌花花序。雌雄同種だそうですが雄花花序は見当たりません。
(追記: 2017年は雄花花序が出ていました。下の方に追加画像。)
単為生殖するため雄花花序がないものも多いようです。詳しいことはわかりませんが、雄花花序がある場合でも雄花は無意味?ということなのでしょうか。
葉は卵円形。
見ている限りあまり多くはないですが鋸歯は一部、重鋸歯になるものがあるようです。
葉の裏の葉脈上に毛が密生する。
(2018年5月中旬)
(2018年5月中旬)
主脈に斜上する毛が生える。
あまり目立つ花ではない・・・のですが、光に透けている姿がとても綺麗で好きだったりします。
(追加画像)
(2017年、以下8枚追加)
昨年載せているものと同じく家に生えているヤブマオ。
昨年は確認できませんでしたが、2017年は一部が雄花花序を持っていました。
基本は葉腋につくと思われますが、この写真のものは脇芽の茎から出ているようです。
ちなみに主茎の上部の葉腋からは通常通り雌花花序が出ています。
中には、花序上部には雌花が、下部には雄花が付いているという変わった花序もありました。こちらは下部の葉腋から出ていました。
こちらは花序が伸びていないもの。葉腋から出ていますが、反対側からは脇芽が出ています。
雄しべが4つで花被片4。花糸が透明な感じ。花の中心にあるものは雌しべの名残りなんでしょうか?といっても、雌花の雌しべとは全く見た目が違いますが。
雄しべが3で花被片3のものもありました。(そう見えるだけかな?)
雄花花序を持つものはなかなかないようなので見ることができて良かったです。
うちに生えているものは用水路沿いに地下茎で増えているものかと思いますが、前年は雄花花序が見当たらなかったことや、今シーズンも雄花花序があるのは一部だけということからすると、生育具合によって雄花花序が出来たりするということかな。
雌花と雄花が一緒の花序などもあったのでなんともですが、雄花だけの花序は長いもので6cmほどで雌花花序と比べると半分程度。
こちらは雌花花序。ヤブマオは花序が太いといわれるので目安で定規を当ててみました。1cmはないですが7~8mmあるかな。(咲き始めの花序でなく太く見える咲き進んだ花序)
因みに長さは長いもので15cmほどでした。
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