ケキツネノボタン Ranunculus cantoniensis
道端に咲く花で、似た花キツネノボタンより花期が一か月かそれ以上は早く、うちのあたりでは4月くらいからよく見かけます。
・果実の様子
集合果は横から見ると必ずというわけではありませんが、楕円形になる傾向があります。
熟してくると触れるだけで果実は落ちます。キツネノボタンとの見分け方としてこの果実の縁の稜の様子があり、ケキツネノボタンではこのように両サイドに稜があります。
このように稜は片側で途切れず、弧になるように両サイドに見える。
また、花柱の先があまり曲がらないのも特徴の一つ。
そんなわけで断面としては両端ともに厚みがあります。(キツネノボタンでは片側のみ。)
ある程度熟したものなら果実がついたままでも、アングルにもよりますが両端に厚みがある感じが分かることもあります。
・葉の様子
葉は3出複葉で小葉は2,3裂切れ込みます。見慣れないと難しいかもしれませんが、キツネノボタンと比べると鋸歯が粗くシャープな印象の葉をしています。
参考にもう一枚。
・茎の様子
中間の茎の様子。
茎には名前の通り毛が生えているのですが、キツネノボタンにも有毛タイプがあるので毛が生えていたというだけでは区別できません。
むしろキツネノボタンの方が密生して量が多いことも。
その下部の方の茎。
・蕾・萼片の様子。
萼片の先に黒い斑があるのも特徴なのではないかと思うのですが、その点に触れた情報が特に見当たらないので、たまたま自分が見ているものたちがそうだったということもありえるので、一応自分の記録として載せておきます。
(追加画像)
(2017年4月)萼片の先が黒っぽくなっている。
(2017年4月下旬)花径は1.5cm程度。
(2017年4月下旬)
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