キジムシロ Potentilla fragarioides var. major
日当たりのいい道端の草地や、明るい林の中に見られる花。
キジムシロ属(Potentilla)の花は皆よく似ています。
キジムシロの葉は奇数羽状複葉で小葉は5~7枚(ときに9枚もある)というのが特徴。
同じような枚数の葉をもつツルキジムシロという似た花もあるようですが、名前のように匍匐枝を伸ばして増え、主に亜高山地帯や寒い地方の海岸に育つようです。
他にもミツバツチグリの名前の元になっているツチグリは葉の枚数が同じくらいのようですが、葉の裏などにびっしり白い毛が生えるようです。分布的には西日本に見られる花のようで、見たことはありません。
托葉の様子。
地面に放射状に広がった草姿の様子をキジ(雉)のむしろに見立てたのが名前の由来。実際にキジが利用するとは思いませんが、ほのぼのする由来でいいですね。
花序が伸びてその先に多数の花を咲かせるので株を囲うように花が見られます。
本当にキジが休んでいたら花に囲まれてていい絵になりそうです(笑)
(追加画像)
(2019年4月中旬、以下4枚)
放射状に綺麗に広がる。
小葉の数が9枚のもの。この付近のものは綺麗に育っているし生育具合もいいものが多いようです。
葉裏と葉軸、裏面の様子。葉軸は開出する長毛が目立ちます。葉裏も毛は多いですが、密というほどではないようです。
葉の茂り具合に対して花はまだ開花が進んでいませんが、「ムシロ」感がいいもの。
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